暮らしのコラム

2023年1月30日

見学用のモデルハウスで動線を確認

分譲住宅を選ぶ際、大事なのが間取りをしっかり見ること。「キッチンがきれい」「リビングが広いなあ」と部屋ごとに見てしまいがちですが、実際に暮らすうえでは部屋同士がどのようなつながりかたをしているか、生活の動線がどのように計画されているかが重要になります。自分がここで生活するとなったら、朝から晩までどのように暮らすことができるのか、生活の様子や動き方をシミュレーションしながら、確認するようにしましょう。

すでに建築されている物件の場合は、家の中を実際に歩き回ることができますが、開発中の分譲地の場合、建物がまだ建築中であることも多いはず。そのようなときは、見学用に先行して建てられているモデルハウスをチェックしましょう。自分たちの希望する区画・物件とは必ずしも同じ間取りであるとは限りませんが、開発・販売を手がけている会社の設計思想が反映されているので、大いに参考になるはずです。ぜひ実際に足を運んで、どのように動線が計画されているか、室内空間を体験して確認してみることをお勧めします。

自分たちの一日の動きを書き出しておく

まず事前の準備として、自分たちの一日の暮らしの様子を書き出してみましょう。朝起きてから夜寝るまで、時間帯に分けて、家族それぞれの行動を具体的に確認しておくと、実際にモデルハウスを見学したとき、チェックのし忘れや見逃しを予防することができます。

特に注意したいのが、朝の身支度と帰宅後の着替え、朝昼晩の食事の支度、洗濯から物干し、掃除・片づけといった、複数の部屋を行き来する作業。いつもは日常生活として何気なく行っていることでも、いざ、あらためて動きを確認してみると、「あれ、思ってたより遠回りしているな」「無駄な動きが多いな」「ここに収納あったらいいのに」などの課題が見つけられたりするものです。

自分たちの一日を見直すことで、現在の生活動線の課題や問題点をリストにまとめられれば、モデルハウスでのチェックもより具体的になり、効率よく見学することができるようになります。

チェックリストを片手にモデルハウスを見学

モデルハウスでは、玄関を入った時点でチェックのスタート。買い物から帰ったと想定した場合には、どこで手を洗って、キッチンにはどのようなルートで進んで食材などをしまうことができるのか。仕事から帰ったという想定なら、どこで着替えをして、洗面室や浴室、リビングにはどのように向かうのか。事前に作成したチェックリストを片手に、自分っちの行動をシミュレーションしてみましょう。

食事の時はそれぞれどこに座って、食後はどう過ごすのか。お風呂には誰がどの順番で入るのか。ひとつひとつの動線をチェックしていくと、「この収納はもっと大きいほうがいいな」「水回りはこっちにまとまっていたほうがいいな」といった修正点が見えてきたり、逆に、「子ども室は1階にあると便利だな」「お風呂は2階でも寝室の隣にあるといいな」などモデルハウスの間取りのよさも実感できるはずです。

建設前の分譲物件であれば、そうした間取りや動線の修正、アレンジなどが可能な場合もあります。コストや納期が変わったりもするので、リクエストを希望する場合はよく条件を確認しておきましょう。

モデルハウス見学の際は事前予約を

動線のチェックにはじっくりと時間をかけたいもの。見学の際には事前に予約をしておくことをお勧めします。他の来場者を気にすることなく、自分たちのペースで間取りを吟味することができるからです。

通常、モデルハウスのオープンは土日が中心になりますが、予約をすることで平日でも可能に。サービス業に従事されていて「週末は仕事で忙しい」という方も予約をすることで都合のいい日に見学することができるようになります。

また営業担当者もマンツーマンで対応できるので、見学の際に浮かんだ疑問などもその場で聞くことができます。プロならではの動線の工夫やアイディアも参考になることでしょう。

動線計画は暮らしの基本。そんな視点で物件をチェックすることで、住み始めてからの「こんなはずではなかった」という後悔を避けることができるようになります。

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