新築一戸建購入をよく知る連載コラム

Vol.032013.05.15up

『見どころいっぱいの完成物件を見に行こう!』

モデルハウスとは異なる、完成物件見学のメリット

新築一戸建て分譲住宅の購入を検討している人が、まず訪れるのがモデルハウスでしょう。分譲住宅地内に建つモデルハウスは、家具や小物までコーディネートされていてみなスタイリッシュ。実際にモデルハウスを続けて見学したあとは、「どの家も素敵」といった印象が強く残ります。
しかし、インテリアに気を取られて、どの家の間取りを気に入ったのか、購入区画での日当たりはどうなるのかなど、自分の要望と建物の本質的な特徴を把握できていないこともしばしば。

そこで注目したいのが、モデルハウスと同じく分譲住宅地内に建つ完成物件の見学。実際の購入プランと区画を体験でき、日当たりや風通しをしっかりチェックできることが大きなメリットです。すでに入居が始まっている分譲住宅地の場合は、子育て世代が多いエリアかどうかなど、近隣住人のライフスタイルをうかがい知ることもできます。
見学の際には、隣近所の生活音や幹線道路の騒音など、パンフレットやカタログ、ウェブサイトの掲載情報ではわからない周辺環境も要チェックです。

現実的な暮らしをイメージできる

カーテンやランチョンマットまで完璧にスタイリングされたモデルハウスとは異なり、完成物件には基本的に家具や小物は置かれていません。そのため、インテリアの華やかさに目を奪われることなく、水まわりの使い勝手や家事動線など、間取りに集中して住まいの見学ができます。

また、購入物件の広さに合わせた家具の検討ができることもポイント。気になっているダイニングテーブルやソファなどがあれば、写真とサイズ表を持参するのもよいでしょう。メジャーを片手に自分好みのインテリアをイメージする見学スタイルがおすすめです。

分譲住宅地内に残る完成物件の区画はさまざま

新築一戸建て分譲住宅地で買い手のついていない家は、立地などの条件が悪いのではと不安に思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

たとえば、一見すると日当たりが悪そうな北側道路の区画。しかし、実際には南側の隣戸と配置をずらす工夫で日当たりの問題はほとんどなく、逆に庭とリビングが道路の反対側に配置されるためプライバシーを確保しやすいというメリットが。値ごろ感もあることから、実際には早い時期に売れてしまうことも。
いっぽう、住宅地全体の区画割りの関係で生じる、他よりも広いまたは狭い区画は、南側道路で日当たりの良い環境でも残っている場合があります。こうした条件のよい区画は、家族構成やライフスタイル、予算がフィットすれば狙い目といえるでしょう。

先入観にとらわれず立地と家の特徴をよく観察し、家族構成やライフスタイルとの相性をポイントに完成物件の見学をしたいもの。住宅の「素の表情」が見えるため、光や風の通り方、自分たち家族にあった住まいの形など、家に求める「大切なこと」に気づきやすくなります。

完成物件なら即入居が可能です

完成物件購入の最大のメリットは、何といってもすぐに入居できること。通常、新築一戸建て分譲住宅の売り出しが始まってから入居まで、住宅の工事期間を経て半年ほどかかりますが、完成物件なら急な引っ越しやお子さんの新学期に間に合うように入居することができます。

転居にともなうさまざまな手続きと家探しを並行して行うことは、住まい手にとっては大きな負担。そんなとき、完成物件の見学で気に入った家を手軽に見つけることができれば、新生活をスムーズにスタートさせることができるのではないでしょうか。

効率的な見学ルートを営業マンにつくってもらおう

住みたい地域の完成物件を見学する際は、ハウスメーカーの営業マンに見学ルートをつくってもらうと効率的です。好みのデザインに合った住宅をいくつかピックアップしてもらったり、分譲住宅地を一日で複数カ所巡ることもできます。気になる住宅があればどんどん見学して、比較しながら検討するのがよいでしょう。

とはいえ、多くの分譲一戸建て住宅は完成から1年未満で売れてしまう場合がほとんど。いつまでも検討していると、希望に合う完成物件が人の手に渡ってしまうことになりかねないのでご注意を。「思い立ったらすぐ見学」が、理想の住まいを手に入れる近道となります。

コラム執筆:
住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 畑野暁子

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