固定資産税はPayPayで支払えるって本当?
支払方法やそのメリットを解説!
キャッシュレス決済の普及に伴い、納税方法の選択肢は増加しています。
これまでも現金払いのほかにクレジットカードや口座振替、ペイジーなどを利用できましたが、近年では、PayPayなどのスマートフォン決済アプリでの納付に対応している自治体もあります。
そんなPayPayでの納税が可能な税金のひとつが、住宅や土地にかかる固定資産税です。
住宅購入を考えており固定資産税についても知っておきたいという方の中には、日常的にPayPayを利用しており、納税にもPayPayを利用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、PayPayで固定資産税を支払うメリットや実際の納付方法について詳しく解説していきます。納税時に知っておくべきポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 固定資産税はPayPayで支払える!

固定資産税とは、住宅などの家屋や土地、事業用の備品といった固定資産にかかる税金です。
毎年1月1日時点で固定資産を所有している方がその資産が所在する市町村に収める地方税で、例えば戸建て住宅を購入した場合には、建物と土地それぞれに課税されることになります。
そんな固定資産税の納税方法には様々なものがありますが、近年ではそのひとつとしてスマートフォン決済アプリが利用できるケースが増加しており、代表的なスマートフォン決済アプリ、PayPayでの支払いももちろん利用が可能な自治体が多くあります。
PayPayを利用すれば、バーコードを読み取るだけで自宅で手軽に固定資産税を納めることができるでしょう。
1-1. PayPayで支払えるその他の税金
PayPay払いは固定資産税だけではなく、下記のような税金の納付に対応しています。
● 自動車税
● 個人事業税
● 不動産取得税
● 鉱区税等
● 住民税
● 軽自動車税
など
ただし、PayPayに対応している税金は地方自治体によっても異なります。
PayPayでの納税を検討している方は、管轄している地方自治体の対応状況を確認しておきましょう。
1-2. PayPay以外の固定資産税の支払方法
固定資産税は、PayPay(スマートフォン決済アプリ)以外にも次のような様々な方法で納税が可能です。
● 現金払い
● 口座振替
● ペイジー
● クレジットカード
● 電子マネー
現金払いでは、納付書を利用して各市区町村役場や銀行・郵便局などの金融機関、また納付書にバーコードが記載されている場合には、対応のコンビニエンスストアでも支払いできます。
払い忘れを防ぎたいという方は、口座振替を事前に設定しておくのも良いでしょう。
また、決済アプリ以外にもペイジーやクレジット、電子マネーといったキャッシュレス決済が可能ですので、該当の自治体で対応可能な方法を確認した上で利用しやすい方法を選びましょう。
2. PayPayでの固定資産税納付の手順
それでは、実際にPayPayで固定資産税を納付する際の手順をご紹介していきます。
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STEP2:必要な金額をチャージしておく
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STEP3:アプリを開き、メニューにある『スキャン』または『請求書払い』を選択
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STEP4:固定資産税納付書に記載されているコードを読み込む
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STEP5:金額・支払先を確認し、間違いがなければ『支払う』をタップして完了
PayPayでの納税に主に使用されるPayPayマネーの利用には、事前にマイナンバーカードなどの本人確認書類を利用して本人確認を行っておく必要があります。
本人確認前にチャージを行ってしまうとその金額はPayPayマネーにならないため、必ず先に本人確認を行ってから必要な金額をチャージするようにしましょう。
3. 固定資産税をPayPay払いで納付するメリット
固定資産税の納税方法は前述のように様々あるため、各支払方法の利用しやすさやメリットからお好みの方法を選択することができるでしょう。
PayPayで固定資産税を支払うと、次のようなメリットがあります。
3-1. 自宅にいても納税できる
PayPayでの納税は送られてきた納付書のバーコードを読み取れば完了するため、手続きはすべて自宅で完結します。地方自治体の窓口や最寄りの銀行、コンビニなどに出向く必要はありません。
時間がないときでも、手元のスマートフォンだけで固定資産税の支払い手続きが完了するPayPayなら、スムーズに納税が完了します。外出せずに税金の支払いを済ませたいというときにも役立つでしょう。
3-2. 決済手数料がかからない
固定資産税の支払いではキャッシュレス決済を利用することができますが、決済方法によっては、手数料が発生するので注意が必要です。
この手数料は自治体によっても異なり、例えば東京23区では、納税にクレジットカードを使うと、最初の1万円までは37円、以降1万円ごとに75円の決済手数料(税別)が発生します。10万円の納付であれば37円+675円で712円(税別)の決済手数料が掛かってしまうということです。
また、分納をした場合には支払回数ごとに決済手数料がかかってしまうこともあります。
しかし、PayPay払いを利用すれば決済手数料はかかりません。
税金と併せて手数料も徴収されてしまうと、手軽に納付できてもコスト的に割に合わないと感じるケースもあります。コストを最優先にしたい方は、納税にPayPayを使うのがおすすめです。
3-3. 事前手続き不要
PayPayで固定資産税を支払う場合、本人確認が必要であるなどPayPay利用上で必要なことはありますが、納税のための事前手続きは不要であることも便利なポイントです。
例えば口座振替で納付したい場合には、事前に地方自治体の公式サイトから申し込んだり、ダウンロードした口座振替依頼書を記入して郵送したりといった手続きが必要になります。
しかしPayPayでの固定資産税の納付は納付書のバーコードを読み取るだけで完了しますので、特に普段から決済にPayPayを利用している人にとっては納付に手間や時間がかからず、手軽に利用できるでしょう。
3-4. 「PayPayステップ」のカウントに含まれる
PayPayには、条件を満たすとPayPayポイントの還元率をアップできるという「PayPayステップ」という仕組みがあります。
基本のPayPayポイントの付与率は0.5〜1.0%ですが、200円以上の支払いの回数が30回以上になることと、月に10万円以上の支払いを行うことで、さらに翌月のポイントの付与率が0.5%アップするというものです。
PayPay請求書払いでの固定資産税の支払いもこのPayPayステップの支払い回数・金額の条件にカウントされるため、納税に利用することで条件達成の可能性を高めることができるでしょう。
(参考:PayPay|PayPayステップ)
4. PayPayでの納付で知っておくべきこと
PayPayでの固定資産税支払いにはご紹介したように便利なメリットがたくさんありますが、上手に活用するために事前に知っておくべきポイントもあります。
ここでは、PayPay納付でミスしないために意識しておくべきことをいくつかご紹介します。
4-1. 支払いは「PayPayマネー」か「PayPayクレジット」のみ
まず、PayPayでの固定資産税などの納税は、「PayPayマネー(給与)を含むPayPayマネー」もしくは「PayPayクレジット」での支払いのみ可能であるということです。
PayPayマネーとは、銀行口座へ送金が可能なPayPay残高のことを指します。
納付の手順でもご紹介したようにPayPayマネーの利用には本人確認が必要で、本人確認後に銀行や対象コンビニ銀行のATM、Yahoo!フリマ・Yahoo!オークションの売上金からチャージした金額のみが、PayPayマネーとして扱われます。
PayPayクレジットは、年会費・手数料無料で今月の利用分をまとめて翌月27日に後払いすることができるシステムです。
支払い前にチャージする必要がなく便利なシステムですが、アプリから申し込みを行い審査後に利用可能になるため、申し込みは事前に行っておく必要があります。
4-2. 口座振替は事前に停止しておこう
固定資産税の納付に口座振替を利用していた場合は、PayPay払いの前に口座振替の廃止手続きをしておく必要があります。
口座振替を設定していると自動的に口座からの引き落としによる支払いがなされるため、スマートフォンアプリ決済用の納付書が送付されません。納付時期になって慌てないようにするためにも、早めに口座振替の廃止手続きをしておきましょう。
口座振替の廃止手続きをする方法は地方自治体によって異なるので、固定資産税を納付する自治体のホームページで確認をしてください。
4-3. 二重支払いには注意!
PayPayでの支払いで注意したいのが、二重の支払いになってしまわないようにするということです。
すでに支払った請求書でももう一度読み込んで支払いができてしまうため、支払ったかどうかを忘れてしまい二重で支払ってしまった……というミスもないとは言えません。
二重支払いが発生してしまってもPayPayからキャンセルや返金をすることはできないため、後日自治体への還付手続きにより還付されるのを待たなければならず、手間がかかってしまいます。
支払いをしたかどうか忘れてしまい不安だという場合には、PayPayアプリから支払履歴をチェックしてみましょう。
4-4. 自治体によって利用できない場合も
固定資産税は自治体がそれぞれに税額や徴収の方法を決めることができる地方税のため、PayPay支払いができるかどうかもその自治体によって異なります。自治体がPayPay払いに対応していない場合は、PayPay以外の方法で税金を納付する必要があるでしょう。
2025年3月現在では全国の多くの自治体で固定資産税のPayPay払いが利用できるようになっていますが、自身が納付する自治体が対応しているかどうかは、事前に該当の自治体やPayPay公式サイトなどから確認しておくようにしましょう。
4-5. メンテナンス日時はチェックしておく
PayPayが定期メンテナンスを実施している間は、固定資産税の支払いができません。固定資産税の支払いに限らず、メンテナンス中はPayPayの利用ができなくなります。
納付期限ギリギリになって使えないといった事態を避けるためにも、メンテナンスの日時を事前に確認しておきましょう。
なお、PayPayの定期メンテナンス日時はPayPay公式サイトの「PayPayからのお知らせ」で確認できます。
5. PayPayでの固定資産税納付で気になるポイント
これまでPayPayでの固定資産税納税のメリットと知っておくべきポイントをご紹介してきました。
しかし、PayPayでの固定資産税の納税の大まかな方法は分かったけれど、まだ疑問や不安があるという方もいらっしゃるでしょう。
次に、PayPayでの固定資産税で気になる、よく疑問となるポイントにお答えしていきます。
5-1. ポイントは加算されるの?
PayPayでの固定資産税支払いでは、直接ポイントが付与されることはありません。
以前はPayPayで固定資産税を支払うと、支払額の0.5%〜1.5%が「PayPayボーナス」として付与されていました。しかし、2022年4月1日以降は、PayPayボーナスの付与対象から「請求書払い」が除外されています。
PayPayで固定資産税を支払う際には「請求書払い」を利用するため、PayPayボーナスの付与対象にはなりません。PayPayボーナスを目的にしている方は、他の決済手段に変更することを検討した方がいいでしょう。
5-2. 領収書はもらえる?

PayPayで固定資産税を支払った場合は、領収書は発行されません。
納税額に関してはアプリの支払履歴で確認できますが、いつ何期の固定資産税を支払ったのか、というような期別の確認はできず、履歴を印刷して領収書の代わりにすることもできませんので注意しましょう。
領収書が必要な場合は、金融機関などでの現金払いを選択してください。
ただし、納付を証明する「納税証明書」はPayPay払いでも発行されます。
自営業などで支払いの事実の証明が必要な場合はこちらを利用することもできますが、納付の確認に数週間程度の時間がかかるため、納税証明書の発行を急いでいる場合は他の決済方法を選択した方がいいでしょう。
5-3. 限度額はある?
PayPayでは、請求書(納付書)1枚あたり30万円が支払いの上限額となります。そのため、1回の支払いが30万円を超えてしまうとPayPayでの納税はできません。
固定資産税の支払いは一括での納付の他にも年で4回に分割しての納付が可能なため、PayPayで支払いがしたいが一括で支払うと30万円を超えてしまう……という場合には、分割納付を選択するのがおすすめです。
PayPay以外のスマートフォン決済アプリなどでの支払いでも、同様に限度額がある場合もありますので、利用時にはその点も調べておくと良いでしょう。
まとめ
今回は固定資産税のPayPay支払いについて、その具体的な納税の方法やメリット、ポイントについて詳しくご紹介しました。
PayPayでの固定資産税納税は手数料もかからず、自宅で気軽に手続きが完了できる便利な決済方法のひとつです。
現在は多くの自治体で利用できる方法のため、ぜひ活用してみてくださいね。
固定資産税の支払いについて気になっている方の中には、戸建て購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
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