暮らしのコラム

2023年9月25日

新築住宅を購入すると、固定資産税の納付が義務になります。固定資産税は高額になることが多く、その支払い方法を知っておくことでお得になることがあります。

今回は固定資産税の支払い方法のひとつである、クレジットカード払いについて解説します。固定資産税をクレジットカードで支払うことで得られるメリット・デメリットや、手続きの手順について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

固定資産税のクレジットカード納付にはメリットが多い

固定資産税をクレジットカードで納付することで多くのメリットを得られます。ここではメリットを4点紹介します。

ポイント還元される

クレジットカードで固定資産税を支払うひとつ目のメリットは、ポイントが還元される点です。クレジットカードごとに定められた還元率のポイントが還元されることで、普段の買い物にポイントを利用できます。
たとえば、1%還元の場合、10万円の固定資産税支払いであれば1,000円分のポイントが還元されます。固定資産税は10万円を超える高額支払いが多いので、還元されるポイントが多くなるケースがほとんどです。カード会社によって還元率が変わりますので、少しでも還元率が高い会社を選びましょう。


Web上で支払いができる

インターネット上で固定資産税の支払いができる点もクレジットカード払いのメリットです。インターネット上で手続きできるということは、自宅で24時間いつでも支払いができるということです。
現金支払いの場合、所定の金融機関やコンビニに高額の現金を持参しなければいけません。そのため、近くに銀行やコンビニがない場合や、子育てなどでどうしても自宅を離れられない場合にクレジットカード払いが便利です。
クレジットカード払いは、パソコンやスマホがあれば自宅で手続きが可能です。高額の現金を持ち運ぶ必要がありませんので、防犯性にもメリットがあります。


分割払いやリボ払いへの支払い変更

クレジットカード払いの特徴として、一括払いだけでなく分割やリボ払いで支払額を調整できる点があります。
固定資産税を現金で支払う場合は「一括払い」と「年4回払い」のどちらかを選択することができます。年4回払いを選んだ場合は、その都度金融機関に足を運ばなければいけません。しかし、クレジットカードの分割払いの場合は、一度で手続き完了です。
さらに、そのときの家計に合わせた分割払いを選ぶことで、無理なく支払える点もメリットのひとつです。


支払い管理がしやすい

固定資産税をクレジットカード払いにすると、利用明細が残り、支払い管理がしやすいメリットがあります。
現金払いの場合は納付書の控えやレシートが発行されるのですが、それを紙で残しておかなければいけません。紙の場合は紛失する恐れがあり、防犯上の不安があります。
その点、利用明細が残るクレジットカード払いは、支払い管理面においてもメリットがある方法だといえます。

固定資産税のクレジットカード納付は注意点にも着目しよう

固定資産税をクレジットカードで支払うことのメリットを解説しましたが、注意点もありますので確認していきましょう。

手数料が発生する

クレジットカード払いにはカード会社ごとのポイント還元がある分、現金支払いにはない手数料がかかります。つまり、還元されるポイントと手数料を比較すると、手数料のほうが多くかかってしまうこともあるので注意が必要です。
たとえば、東京23区のクレジットカード払いでは、最初の1万円までは37円、以降1万円ごとに75円(税別)の手数料がかかります。固定資産税は高額になることが多く、税額によっては700円以上が手数料としてかかります。
還元ポイントを重視してクレジットカード払いをする場合は、少しでも還元率が高いクレジットカードを選ぶことはもちろん、手数料にも注意しましょう。


納税証明書発行に時間がかかる

固定資産税のクレジットカード払いを選択すると、納税証明書の発行に時間がかかってしまいます。それは、クレジットカードは手続きから決済完了まで時間がかかるという理由からです。
納税証明書は、自治体のサービスを利用したり、住宅ローン審査を受ける際に求められることがあります。そのため、すぐに納税証明書が必要な場合は納付書による現金払いを選ぶか、スケジュールに気をつけてクレジットカード払いを選びましょう。


クレジットカード納付できない自治体もあるので注意

クレジットカード払いができない自治体がある点も注意するべき点です。納付する自治体の納付書やホームページをしっかりと確認するようにしましょう。


クレジットカードで固定資産税を納付できるおもな自治体

東京23区 千葉市
立川市 横浜市
国分寺市 川崎市
さいたま市

また、利用できるクレジットカードの国際ブランドにも注意が必要です。利用可能なブランドは各自治体へ確認しなければいけませんが、VisaやMastercardは多くの自治体で利用可能です。

固定資産税をクレジットカード納付する手順について

ここからは、固定資産税をクレジットで納付する手順を紹介しますので参考にしてください。


1.必要書類を準備する

まず、クレジットカードで固定資産税を支払うために下記の書類が必要です。
・固定資産税納税通知書
・クレジットカード
クレジットカードは家族名義でも問題ありません。また、クレジットカードの期限が切れていないかも合わせて確認しましょう。


2.納付サイトにアクセスする

クレジットカードで支払うためには、各自治体が指定した納付サイトへアクセスする必要があります。各市区町村のホームページからアクセスできます。
たとえば、東京23区は「地方税お支払いサイト」へのアクセスが必要です。金融機関やコンビニでのクレジットカード払いはできませんので、かならず納付サイトへアクセスしましょう。


3.納付手続き時の注意事項を確認する

クレジットカード払いの手続きを進めるためには注意項目を確認、同意しなければいけません。手数料や各注意事項を確認し、チェックボックスがある場合はチェックを入れて先へ進みましょう。


4.納付情報を読み込ませる

次に、固定資産税の納付情報のバーコードを読み込ませます。スマホかカメラ付きのパソコンが必要です。
スマホにバーコードを読み取るアプリがない場合は、予めインストールしておきましょう。


5.クレジットカード情報を入力する

納付書情報のバーコードを読み取らせたら、次にクレジットカードの情報を入力します。
クレジットカードの情報は、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティ番号です。


6.納付完了

最後に、入力した情報が表示されます、納付情報や手数料、クレジットカード番号などをしっかり確認したうえで確認ボタンを押します。
これで、固定資産税のクレジットカード払いの手続きは完了です。

納付期限を過ぎた場合の対処方法は?

固定資産税の納付者の中には、支払いを忘れてしまい納付期限を過ぎてしまった方もいるでしょう。その場合、納付期限が切れた納付書は使うことができないため、各市区町村に連絡をして新しい納付書を送ってもらわなければいけません。
さらに、遅れた日数に応じて延滞金が加算されてしまうので、もし支払い期限を過ぎてしまったときは、速やかに対応するようにしましょう。

クレジットカード以外で固定資産税を納付する方法

ここまで、クレジットカードで固定資産税を支払うことについて解説しましたが、それ以外の支払方法もあります。自分に合った支払い方法を見つけましょう。


現金払い

固定資産税の支払いは現金で納付できます。納付場所は、各市区町村役場や金融機関の窓口、コンビニなどです。
現金払いのメリットは手数料がかからないことや、その場ですぐに支払い領収書をもらえることです。ただし、コンビニで納付する場合は合計30万円までの支払いに限られ、バーコードが付いた納付書でないと支払うことができません。


口座振込

口座振替は、毎回の支払い忘れを防止するのに有効な方法です。金融機関の口座を予め登録する必要がありますので、忘れずに手続きをしましょう。
口座振替の注意点は、申込期限が振替日より1ヶ月ほど早いので、スケジュールに気をつけなければいけないということです。


ペイジー払い

ペイジー払いとは、ペイジーに対応したATMかインターネットバンキングで支払う方法です。ペイジー払いのメリットは、窓口に足を運ばなくても時間を気にせずに納付できる点です。スマホでも手続きができるため、気軽に支払うことができます。


電子マネー

コンビニで電子マネーを使って固定資産税を納付することもできます。コンビニで代表的な電子マネーは、セブンイレブンのnanaco、ミニストップのWAONです。クレジットカード払いと違い、電子マネーの支払いには手数料がかからない点がメリットです。
しかし、電子マネーにはチャージ上限が5万円と決まっているため、税額が5万円以上の場合には利用できないので注意が必要です。


スマホ決済

近年広く普及されている、スマホ決済サービスで固定資産税を支払える自治体が増えています。PayPayなどのアプリを利用して、バーコードを読み込むことで簡単に支払いを済ませられます。さらに、手数料が不要な点やボーナスポイントがもらえることがスマホ決済のメリットです。

>>Vol.59 関連コラム「固定資産税をPayPay(ペイペイ)で支払うメリットとは?方法や注意点についても解説!

まとめ

固定資産税は高額な支払いになる傾向が高いので、クレジットカード払いにすることで得られるメリットが多くあります。現在は、まだクレジットカード払いに対応していない自治体がありますが、キャッシュレス決済の普及に伴い、今後は増えていくとみられます。
クレジットカード払いのメリット・デメリットを参考にして、自分に合った支払い方法を見つけましょう。

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