固定資産税はクレジットカードでも納付できる!
その方法やメリットを解説
新築住宅を購入すると、建物や土地に対して固定資産税の納付が義務になります。
住宅・土地自体の金額の大きさもあり固定資産税は高額になることが多いですが、近年では現金払い以外にも様々な納付の方法があり、納付の方法によっては、ポイントなどで固定資産税の支払いがお得になることもあるでしょう。
そこで今回は、そんな固定資産税の支払い方法のひとつであるクレジットカード払いについて解説します。
固定資産税をクレジットカードで支払うことで得られるメリットや詳しい支払い方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 固定資産税はクレジットカードでも納付できる!

固定資産税とは、住宅や店舗などの家屋、住宅地や農地などの土地、また事業をやっている場合の備品など、「固定資産」とされる資産に課税される税金です。 戸建て住宅を購入した場合では、その建物と土地にそれぞれ固定資産税がかかり、所有者がその資産がある市区町村(東京23区では東京都)に納税することになります。 毎年1月1日に所有者に対して発生し、一般的に年を4期に分けた形で4分割で支払う固定資産税ですが、その支払い方法は現金払いだけではなく、様々な方法があります。 例えば、インターネットから普段利用しているクレジットカードでの支払いも可能な地域もありますので、気軽な納付方法として利用してみてください。
1-1. クレジットカード以外の固定資産税納付方法
クレジットカード以外にも、固定資産税は以下のような様々な方法で納付が可能です。
● 口座振替
● ペイジー払い
● 電子マネー
● PayPayなどのスマホアプリ決済
近年はキャッシュレス決済も豊富で多くの地域に普及していますが、利用できる納付方法は自治体によっても異なりますので、使用したい納付方法がある場合には事前に自治体のサイトなどで確認しておきましょう。
2. 固定資産税のクレジットカード納付のメリット
ご紹介したように固定資産税の納付方法は様々ですが、クレジットカードでの納付では次のようなメリットが得られます。
2-1. Web上でいつでもどこでも支払いができる
まずは、クレジットカードでの納付はインターネット上で手続きが完了するということです。
インターネット上で手続きができるということは、自宅で24時間いつでも支払いができるということです。
現金支払いの場合所定の金融機関やコンビニに高額の現金を持参しなければいけませんが、クレジットカード払いであれば、近くに銀行やコンビニがない場合や、子育てなどでどうしても自宅を離れられないといった場合でも、パソコンやスマホがあれば自宅で手続きが可能になります。
高額の現金を持ち運ぶ必要がありませんので、防犯性にもメリットがあるでしょう。
2-2. ポイントが還元される
クレジットカードで固定資産税を支払う大きなメリットとして挙げられるのは、ポイントが還元されるという点です。
普段のお買い物と同様、クレジットカードごとに定められた還元率のポイントが還元されるため、上手に利用すればお得に支払いが可能になるでしょう。
たとえば、1%還元の場合、10万円の固定資産税支払いであれば1,000円分のポイントが還元されます。
固定資産税は10万円を超える高額支払いが多いので、還元されるポイントもその分多くなりやすいでしょう。
今後クレジットカードを利用しようと考えていたり、複数の会社のクレジットカードを所持している場合には、固定資産税などの高額な利用ではポイント還元率を重視して選んでみても良いかもしれません。
2-3. 分割払いやリボ払いへの変更ができる
クレジットカード払いの特徴として、一括払いだけでなく分割やリボ払いで支払額を調整できる点があります。
固定資産税の支払いは、前述したように4期での「年4回払い」の他に、「一括払い」での納付も可能です。
どちらかを自身で選ぶことができますが、年4回払いを選んだ場合、現金払いではその都度金融機関に足を運ばなければいけませんし、クレジットカードなどのキャッシュレス決済でも、その都度手続きを行わなければなりません。
しかし、カード会社にもよりますが、クレジットカードであれば、一度一括払いで支払い手続きを行った上で、カード会社のほうから分割払いを選択するという方式をとることが可能です。
手続きが1回で済む上に、そのときの家計に合わせた分割払いを選ぶことで、無理なく支払えるでしょう。
2-4. 引き落としまでに猶予がある
クレジットカードでの納付では、通常クレジットカードを使用した場合と同じように支払日にまとめて指定の口座から引き落とされることになるため、手続きを行うその日に手持ちの現金や口座の残高が無くても納付手続きを完了することができます。
固定資産税には納税の期限があり、期限を過ぎてしまうと延滞金が加算されてしまうため納付は必ず期限までに済ませておきたいところですが、期限までに現金が用意できないというケースもあるでしょう。
そんな時にクレジットカード払いを利用すれば、引き落とし日までに入金しておけば問題ないため、期限を守りながら無理なく納税が可能になりますね。
2-5. 支払い管理がしやすい
固定資産税をクレジットカード払いにすると、利用明細が残ります。
そのため、支払い管理や家計の支出としての管理がしやすいというメリットもあります。
現金払いの場合は納付書の控えやレシートが発行されるのですが、それを紙で残しておかなければいけません。紙では紛失してしまう恐れもありますし、家計管理を行いたいという人にとっては一元化しにくいという面もあるでしょう。
その点、利用明細が残るクレジットカード払いは、支払い管理面においてもメリットがある方法だといえます。
3. クレジットカードでの固定資産税納付の手順

それでは、ここからは実際にクレジットカードで固定資産税を納付する手順を詳しくご紹介していきます。
3-1. STEP1:必要書類を準備
納税する自治体がクレジットカード納付OKであることが確認出来たら、まず、クレジットカードで固定資産税を支払うために必要な下記の書類を準備しましょう。
● 固定資産税納税通知書
● クレジットカード
固定資産税納税通知書は、毎年4〜5月に各自治体から発送されます。
納付期限もこの通知書に記載されていますので、この期限までに必ず支払うことにしましょう。
クレジットカードは家族名義でも問題ありません。また、クレジットカードの期限が切れていないかも合わせて確認しましょう。
3-2. STEP2:各自治体の納付サイトにアクセス
書類が用意できたら、地方税のクレジットカード納付ができる地方税共同機構運営の「地方税お支払サイト」など、各自治体の納付サイトにアクセスします。その自治体の対応サイトには、各市区町村のホームページなどからもアクセスが可能です。
金融機関やコンビニでのクレジットカード払いはできませんので、かならず納付サイトへアクセスしましょう。
3-3. STEP3:納付手続き時の注意事項を確認する
サイトによっては、クレジットカード払いの手続きを進めるために注意項目を確認、同意しする必要がある場合もあります。
手数料や各注意事項はしっかりと確認し、チェックボックスがある場合はチェックを入れて先へ進みましょう。
3-4. STEP4:納付情報を入力
次に、納付のために必要な情報を入力していきます。
納付書に記載されている「納付書番号」と「確認番号」を納付サイトの情報欄に入力するか、納付書に二次元コードが記載されている場合には、コードを読み取らせることでも納付情報の入れ込みが可能です。
3-5. STEP5:「クレジット払い」を選択し、情報を入力して完了
支払い方法を選択しクレジットカード番号、有効期限、セキュリティ番号といったクレジットカードの情報もここを入力すると、最後に、入力した情報が表示されます。
金額などの納付情報や手数料、クレジットカード番号などをしっかり確認したうえで、間違いがなければ画面に従って手続きを完了しましょう。
これで、固定資産税のクレジットカード払いが完了となります。
4. 固定資産税のクレジットカード納付で知っておきたいこと
ここまででクレジットカードによる固定資産税支払いのメリットや納付手順をざっくりご紹介しましたが、実際にクレジットカードでの納付を行う場合には、納付ミスをしないために事前に知っておき、意識しておきたいポイントもいくつかあります。
4-1. 納付できる自治体かどうかチェックする
前述したように、クレジットカード払いができるかどうかは自治体によっても異なります。
2025年3月現在では、東京23区や札幌市、仙台市、川崎市、さいたま市、名古屋市、大阪市、福岡市など全国様々な自治体がクレジットカード払いに対応していますが、自身の納付する自治体が対応しているかどうかは、各自治体のサイトを確認したり、「自治体名+固定資産税+クレジットカード」と検索したりしてチェックしておきましょう。
4-2. 手数料がかかる

クレジットカード払いにはカード会社ごとのポイント還元があるというメリットはありますが、現金支払いにはない手数料がかかるという留意点もあります。
ポイントが還元されるからお得に納付ができると単純に考えるのではなく、還元されるポイントと手数料を比較して支払い方法を選択すると、上手く活用できるでしょう。
この手数料額も自治体などによって異なり、たとえば、東京23区では、クレジットカード払いに最初の1万円までは37円(税別)、以降1万円ごとに75円(税別)のシステム利用料(手数料)がかかります。
固定資産税は10万円以上の高額になることも多いため、税額によっては700円以上が手数料としてかかってしまうということもあり得るでしょう。
還元ポイントを重視してクレジットカード払いをする場合は、少しでも還元率が高いクレジットカードを選ぶことはもちろん、手数料にも注意しましょう。
4-3. 納税証明書発行には時間がかかる
納税すると納税を証明する証明書が発行されることになりますが、クレジットカード払いでは手続きしてから決済が完了し、納付情報が反映されるまでに時間がかかるということもあり、納税証明書の発行にも時間がかかってしまいます。
納税証明書は、自治体のサービスを利用したり、住宅ローン審査を受ける際に求められることがあります。
そのため、すぐに納税証明書が必要だという場合には納付書による現金払いを選ぶか、スケジュールに気をつけてクレジットカード払いを選びましょう。
4-4. 口座振替は停止しておく
これまで固定資産税の支払いに口座振替を設定していたという人は、口座振替を事前に停止しておく必要があります。
口座振替は口座からの引き落としで自動的に納付できるという方法のため、口座振替を設定しているとクレジットカード納税のために必要な納付書が送付されません。
そのため、口座振替からクレジットカード支払いに切り替えたいという場合には、事前に自治体に連絡して口座振替を停止してもらい、納付書を送付してもらいましょう。
4-5. 利用できるクレジットカードの種類
クレジットカード納付ではどのクレジットカードでもOKというわけではなく、例えば東京23区では
● VISA
● Mastercard
● JCB
● American Express
● Diners Club
といった5つの国際ブランドが利用できるといったように、各自治体によって利用できるクレジットカードの種類やブランドが異なります。
VisaやMastercardなどは多くの自治体で利用可能な場合が多いですが、こちらも事前に確認しておくと安心ですね。
5. 固定資産税のクレジットカード納付で気になるポイント
次に、固定資産税のクレジットカード納付で気になる、よく疑問となる以下の2つのポイントにお答えしていきます。
5-1. 領収書は発行される?
クレジットカード納付はカード会社を経由しての納付となるため、領収書の発行はされません。
納税の確認をとりたい場合にはクレジットカードの利用明細を確認することになりますので、もしも紙の領収書が欲しいという場合には、金融機関やコンビニなどで現金で納付するようにしましょう。
5-2. 納付期限を過ぎてしまったらどうすればよい?
固定資産税の納付者の中には、支払いを忘れてしまい納付期限を過ぎてしまった方もいるでしょう。
クレジットカード納付でももちろん、固定資産税の納付は基本的に納付書を使用して行うことになりますが、期限を過ぎてしまった場合には、その納付書は使うことができません。
期限が切れて使用できなくなってしまった場合には、各市区町村に連絡をして新しい納付書を送ってもらわなければならないでしょう。
さらに、納付期限を過ぎてしまうと遅れた日数に応じて延滞金が加算されてしまうので、もし支払いを忘れてしまったという場合は速やかに対応するようにしましょう。
6. クレジットカード納付ができる税金は他にも!

固定資産税のように、各自治体に納付することになる地方税の中でもクレジットカードでの納付が可能な税金は他にも多くあります。
例えば、国に納付する国税では以下のようなものがクレジットカード納付可能です。
● 消費税及び地方消費税
● 法人税
● 相続税
● 贈与税
● 自動車重量税(告知分のみ)
● 登録免許税(告知分のみ)
ただし、固定資産税のような地方税の支払い方法は自治体によって異なるため、どの税金を納付する上でもまずはクレジットカード納税が可能か、どんな納税方法があるのか自治体のサイトで確認しましょう。
東京都23区を例に挙げると、地方税では固定資産税以外に以下のようなものがクレジットカード納付可能になっています。
● 自動車税環境性能割
● 個人事業税
● 不動産取得税
● 事業所税
● 宿泊税
など
まとめ
今回の記事では固定資産税のクレジットカード納付について詳しくご紹介してきました。
固定資産税は高額な支払いになる傾向があり、ポイント還元などクレジットカード払いにすることで得られるメリットも多くあります。
キャッシュレス決済の普及に伴って多くの自治体でクレジットカードをはじめとする様々な決済方法が利用できるようになっているため、クレジットカード払いのメリットやポイントなども参考にして、自分に合った支払い方法を見つけましょう。
固定資産税の支払いについて気になっている方の中には、戸建て購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
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