建売住宅は断熱性能が低いって本当?
チェックしておくべきポイントを紹介!
- ― 目次 ―
- 01 | 1. 建売住宅は断熱性能が低いって本当?
- 02 | 2. 断熱等性能等級とは?
- 03 | 3. 事前にチェックしておくべきポイント
- 04 | 4. 建売住宅が寒い場合にできる対策
- 05 | 5. 断熱性能の高い分譲住宅はポラスで
温度をできる限り保ち、過ごしやすい快適なマイホームづくりに重要なのが断熱性能です。
断熱性能が低い住宅では、エアコンの稼働も多くなり節約の面でもデメリットとなるでしょう。
そんな断熱性能ですが、土地と物件をセットで販売している建売住宅では、「断熱性能が低い」と言われていることはご存じでしょうか。
今回は住宅購入を考えている方に向けて、選択肢のひとつである建売住宅が本当に断熱性能が低いのか、快適なマイホームを手に入れるために事前にチェックしておくべきポイントとともにご紹介していきます。
1. 建売住宅は断熱性能が低いって本当?

建売住宅とは、すでに建てられている、もしくは建設予定の一戸建てを土地とセットで購入できる住宅です。
自身で自由にカスタマイズできる注文住宅と比べて自由度が低い分価格が安いことがメリットのひとつですが、そのコストパフォーマンスの良さを売りにしているために、断熱性能などを重視しないことでコストを下げていると言われているのです。
確かに価格を重視するために性能を高めていない物件も中にはありますが、近年では災害の多さや環境への影響を重視する人が増えているなどの理由もあり、断熱性能も住宅選びの重要な要素のひとつとなっているため、断熱・気密性能の高さを売りにしている建売住宅も増加しています。
建売住宅=断熱性能が低い、というのは、もう古いイメージだと言えるでしょう。
2. 断熱等性能等級とは?
その住宅の断熱性能を表す指標として、「断熱等性能等級」と呼ばれるものがあります。
国土交通省制定の「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」において定められているもので、その等級は、2050年のカーボンニュートラルを目指す取り組みの一環として2022年に追加された3つの等級を含む、合計7つの等級からなっています。
【各等級の基準】
等級 | 説明 |
断熱等級7 | 熱損失等のより著しい削減のための対策が講じられている |
断熱等級6 | 熱損失等の著しい削減のための対策が講じられている |
断熱等級5 | 熱損失等のより大きな削減のための対策が講じられている |
断熱等級4 | 熱損失等の大きな削減のための対策(建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令に定める建築物エネルギー消費性能基準に相当する程度)が講じられている |
断熱等級3 | 熱損失等の一定程度の削減のための対策が講じられている |
断熱等級2 | 熱損失の小さな削減のための対策が講じられている |
断熱等級1 | その他 |
国土交通省による資料では、各等級にこのような説明がされています。
実際の評価には、熱の通りやすさを示すUA値や冷房期にどのくらい日射による熱が入るかを示すηAC値などの細かな基準が用いられます。
2-1. 2025年から断熱等級4が義務化に
現在7つの等級からなる断熱等級ですが、現状過去に基準で作られた等級4では十分な断熱性能だと言えるレベルではなく、2022年に追加された3等級も省エネ住宅のさらなる普及を目的としています。
さらに、2025年からは戸建て住宅を含むすべての建物において断熱等級4以上が義務化されることが決定しており、実質等級4が最低等級と言える状態になりつつあります。
今後もさらに省エネを進めるため住宅の最低品質基準が高まっていくことも考えられ、より性能の高い建売住宅もどんどん増えていくでしょう。
3. 事前にチェックしておくべきポイント

断熱性能が高く快適に過ごすことができる建売住宅を選ぶために、事前に次のようなポイントをチェックしておきましょう。
3-1. 断熱等級備
まずは、先ほども紹介した断熱性能の指標となる断熱等級ですね。
細かい基準により評価されているためどの程度あれば十分かを判断するのは難しいですが、今後最低基準が等級4となることを踏まえると、それ以上の物件では問題となるような寒さを感じるようなことはないと考えられます。
もちろん、等級が高ければ高いほど快適性は高まるでしょう。
3-2. 断熱材
断熱材には何が使われているかや、その密度なども確認しておくと良いでしょう。
断熱材は厚みがあり密度が高いほど性能は高まります。
使用している断熱材を把握しておくことは、今後のメンテナンスの際などにも役立つこともありますね。
3-3. 暖房設備や換気システム
快適に過ごすには素材だけでなく、設備性能も重要です。
可能であれば暖房器具のメーカーなどを把握し性能を事前に調べておくと、購入を判断する材料のひとつにすることができます。
また、換気の際にはどうしても空気を入れ替える性質上寒くなりがちですが、熱を回収して室内に戻してくれる熱交換型など、断熱に適した換気システムも存在します。
そのような設備の特徴なども把握できると、断熱性能を評価しやすいでしょう。
4. 建売住宅が寒い場合にできる対策
それでは、万が一購入した建売住宅で断熱性能が不十分だった場合、どうすればよいのでしょうか。
現実的にとれる対応策には、以下のようなものがあります。
4-1. 厚いカーテンや断熱シートを設置する

熱の逃げやすい窓や、冷えやすいフローリングでは、カーテンや断熱シートなどで対策を行うのが非常に有効です。
厚手のカーテン、特に遮光カーテンは密度が高いため冷気を通しにくく、寒さ対策ができるでしょう。
夏にも暑さの原因となる日射熱を遮ってくれるため、一石二鳥です。
フローリングではカーペットの下にアルミなどの断熱シートを設置すると、暖まった空気が床下に逃げてしまうのを防ぐことができますね。
4-2. 二重サッシを取り付けるなどのリフォーム
寒さが気になる場合には、思い切ってリフォームしてしまうというのもひとつの手です。
特におすすめなのが、冷気を遮ることができる二重サッシの設置ですね。
窓の大きさや数によってももちろん変わりますが、費用も10万円前後とそれほど高くありません。
工事自体も比較的簡単であり、数時間で済む場合が多いですので、寒さで不便さを感じているという場合には検討してみてはいかがでしょうか。
5. 断熱性能の高い分譲住宅はポラスで
今回の記事では、断熱性能の重要性と建売住宅での断熱性のチェックポイントなどをご紹介してきました。
快適な暮らしのために欠かせない断熱性能ですが、ポラスの分譲住宅では、断熱性をはじめ「次世代省エネ」の必須項目となる以下の3つの対策を標準仕様としてご提供しております。
①気密性能の強化 | 一般住宅「床面積1㎡あたりのすきま約7.0㎠」と比べ、床面積1㎡あたりのすきまを平均3.0㎠になる設定をしています。 |
②断熱性能の強化 | 家のすきまを小さくし、高品質の断熱材と複層ガラスを採用した高断熱仕様の住まいは、冷暖房効果が高まるので省エネにも貢献します。 |
③サッシの日射遮蔽性能と断熱の強化 | 熱の逃げやすい開口部分にLow-E複層ガラスを採用。断熱性能、遮へい性能が大きく強化されました。 |
また、断熱性能だけでなく、ポラスでは街並みやデザイン、日当たり、風通しなど暮らしやすい環境をトータルでデザイン。
心地よい暮らしを実現するための、実用性とデザイン性を兼ね備えた分譲住宅をご提供しております。
お一人お一人のライフスタイルに合わせた空間を提案し、新たな生活をサポートさせていただきます。住宅をお探しの方はぜひポラスの分譲住宅公式ウェブサイトをご確認ください。