頭金なしでも建売住宅は購入できる?
頭金のメリットや必要な金額も
- ― 目次 ―
- 01 | 1. 頭金なしでも建売住宅は購入できる?
- 02 | 2. 頭金なし(フルローン)にはデメリットも
- 03 | 3. 頭金ありのメリット
- 04 | 4. 建売住宅の頭金の目安
- 05 | 5. 頭金を支払う場合の注意点
- 06 | まとめ
土地と建物をセットで購入でき、新築一戸建ての中では比較的価格が安いこともメリットである建売住宅。
住宅購入の際には予算や費用の面が気になるところだと思いますが、中でも購入時にある程度まとまった金額を支払わなければならない頭金に関して不安を持っているという方も多いのではないでしょうか。
建売住宅も住宅の中では安いとはいえ、非常に大きな買い物であり、頭金の額もそれなりに必要になってしまうでしょう。
今回はそんな方に向けて、建売住宅では頭金なしでも購入することは可能なのかを、頭金のメリットやおおよその金額も含めてご紹介していきます。
1. 頭金なしでも建売住宅は購入できる?

結論から言ってしまえば、頭金なしで全額住宅ローンを組み、建売住宅を購入するということは可能です。
以前は頭金を支払うのが一般的でしたが、近年では頭金なしで組める住宅ローンも選択肢のひとつとして利用できるようになりました。
まとまった金額を用意できない方や預貯金の少ない方も収入と信用情報に問題がなければ住宅を購入できるとして、実際に利用している方も少なからずいるでしょう。
1-1. 頭金以外にも購入時に資金は必要
注意が必要なのは、頭金なしで購入したからと言って、購入時に支払うお金がゼロになるわけではないということです。
建売住宅の購入時には、頭金以外にも以下のような様々な費用が発生します。
●印紙税
●不動産取得税
●登録免許税
●住宅ローン契約時の手数料など
また、入居のための引っ越しにももちろんお金がかかります。
頭金をなしにする場合も頭金額を決める際にも、こうした費用もしっかりと踏まえたうえで予算を検討しましょう。
2. 頭金なし(フルローン)にはデメリットも
頭金なしのフルローンでの建売住宅購入は可能ではありますが、頭金なしにすることにより生じるデメリットもあります。
2-1. 返済の負担が大きくなる
頭金なしで住宅ローンを組むということは、住宅価格をすべてローンで借り入れるということになります。
ローンでの借入額には利息がつくことになるため、借入額が大きくなればなるほど利息分の金額も増え、トータルでの支払額が増えてしまい、返済の負担が大きくなるでしょう。
返済期間が同じであれば毎月の返済額も必然的に増えることになりますので、事前の資金計画は特にしっかりと立てておくことをおすすめします。
2-2. 審査に通りにくい
頭金なしでも可能な住宅ローンもありますが、頭金ありの場合と比べて審査が通りにくくなるというデメリットもあります。
金融機関側からしても借入額が大きくなるということは、万が一ローンが支払えなくなった場合、物件を売却してもその価格が残りの借入額より安くなり損をしてしまうリスクを高めます。
そのためきちんと返済していけるのかどうか、より厳しく審査するということですね。
3. 頭金ありのメリット
反対に頭金ありの住宅ローンでは、もちろんまとまったお金が必要になるため資金をためなければならないことはありますが、次のようなメリットもあります。
3-1. 返済負担が軽くなる
まずは、頭金なしの場合のデメリットでもあった返済の負担が軽くなるということです。
頭金の分借入額が少なくなるため、その分毎月の返済額も少なく済むでしょう。
また、金利は借入額に対して発生するため、借入額の少ない頭金ありではフルローンと比べて利息もその分少なくなり、トータルでの支払額にも差ができます。
3-2. 審査に通りやすくなる

ローンの審査では、年収や勤務先、また年収と借入額・年間の返済額とのバランスが見られます。
前述したように借入額が大きくなればなるほど金融機関側のリスクも高まるため、頭金を支払い借入額を減らすことで住宅ローン審査にも通りやすくなるでしょう。
3-3. 返済期間を短くできる
頭金を支払うことにより借入額を減らせれば、返済期間を短くし、早めに完済して負担を減らすことも視野に入れられるでしょう。
しかし、当然ですが返済期間は短ければ短いほど月々の返済額は増加しますので、いくら早く完済したいからと言って無理な期間設定にしないよう注意しましょう。
事前にどの程度の金額であれば無理なく支払えるか予算を決めておき、それに合わせて購入する住宅や頭金額、返済期間などでバランスをとることをおすすめします。
4. 建売住宅の頭金の目安
こそれでは、頭金ありで建売住宅を購入する場合、頭金はどの程度必要になるのでしょうか。
住宅金融支援機構の「2023年度 フラット35利用者調査」にて発表されている各住宅種別ごとの平均所要資金額と平均融資金額の差から算出できる、おおよその頭金(自己負担金)額の目安が以下になります。
種別 | 所要資金 | 融資金 | 差額(頭金額目安) |
建売住宅 | 3,603万円 | 3,092万円 | 511万円 |
注文住宅(土地付き) | 4,903万円 | 4,171万円 | 732万円 |
マンション | 5,245万円 | 3,889万円 | 1,356万円 |
中古戸建 | 2,536万円 | 2,182万円 | 354万円 |
中古マンション | 3,037万円 | 2,393万円 | 644万円 |
建売住宅の平均金額で考えると、頭金は所要資金(住宅購入価格の)およそ14%ほどとなっていますね。
建物の種別など様々な要因で左右されますが、一般的には10%前後、7〜15%程度が目安となるでしょう。
(参考:住宅金融支援機構:2023年度 フラット35利用者調査)
5. 頭金を支払う場合の注意点
メリット・デメリットを比較し頭金ありでローンを組もうと考えている方は、頭金を支払う際、次の2点には注意しましょう。
5-1. 手元にお金を残しておく
まず、頭金を多く支払い負担を減らしたいからと言って、貯蓄をすべて頭金にあててしまわないようにしましょう。
1章でもご紹介したように住宅購入には他にも様々な費用が掛かりますし、引っ越し代も発生するでしょう。
それらを差し引いても、突然の怪我などその後なにか突然の出費となるような出来事があることもないとは言えませんので、手元にはある程度お金を残しておくことをおすすめします。
5-2. 購入タイミングを考える

頭金を支払いたいからといって目標の資金が貯まるのを待ち続けて、購入を伸ばしすぎるのも良くないでしょう。
その間にローンの金利が上がってしまったということもあり得ますし、返済開始が遅くなり、結果的にローンの返済が定年後まで長引いてしまうということにもなりかねません。
頭金を基準にするのではなく、あくまでライフプランをもとにしてより良い購入タイミングを決定し、その時できる範囲で頭金を支払う、といった形が理想です。
まとめ
今回の記事では、建売住宅では頭金の支払いなしでの購入が可能なのかについて、頭金のメリット・デメリットを含めて詳しくご紹介しました。
頭金なしでも購入は可能ですが、総支払額の増加などのデメリットを考えると可能な限り頭金を入れるのがおすすめですね。
今回は建売住宅についてお話ししましたが、建売住宅には分譲住宅という選択肢があります。
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