木造建築のメリット・デメリットとは?
鉄骨・ 鉄筋との違いも紹介
マイホームの購入の際には、どんな物件を選んだらよいのか、物件の条件や仕様などは悩むポイントですよね。
一戸建てと一口に言っても様々で、例えば、構造や素材なども大きな違いとなるでしょう。
住宅には木造や鉄骨など様々なものがありますが、それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか。
今回は特に日本の一戸建てに非常に多い木造建築について、そのメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
1. 住宅建築の主な構造

まずはじめに、住宅には主にどのような構造のものがあるのかを理解しておきましょう。
主な住宅構造としては、
●木造
●鉄骨
●鉄筋コンクリート(RC)
の3つがあります。
1-1. 木造
まずは、日本での戸建て物件の9割とも言われる、木造物件です。
寺社仏閣の建立によって発展した木造建築は、日本における素材の豊富さや積み重ねてきたノウハウにより現在も主流となっています。
鉄やコンクリートと比較すると吸水性や吸湿性に優れており、四季によって湿度が変化しやすい日本では気候的にもぴったりの建材ですね。
1-2. 鉄骨造
柱や梁などの枠組みが鉄骨で作られたものは、鉄骨造となります。
木造よりもコストはかかりますが、工場での生産となるため安定した品質の材料を使うことができます。
また、枠組みに強度があるため大きな空間が作りやすいことも特徴ですね。
1-3. 鉄筋コンクリート(RC)造
鉄の棒(鉄筋)を骨組みとして、そこにコンクリートを流し込む建築を鉄筋コンクリート造と呼びます。
コンクリートで固めるため柱や梁と壁が一体化し、その分頑丈であることが特徴です。
遮音性や断熱性にも優れているでしょう。
デメリットとして挙げられるのは、やはり鉄骨よりもさらに高いと言われるコスト面ですね。
2. 木造建築の工法
木造建築には、いくつかの工法が存在します。
代表的なものが、次の2つになります。
2-1. 在来工法
在来工法は木造軸組工法とも呼ばれ、基礎の上に柱と梁を組み合わせて骨組みを作る日本で古くより主流となっている工法です。
コストが低いというメリットがありますが、耐震性などを高めるために補強材の役割を果たす筋交いを入れることがあるため、リフォームはしにくいというのがデメリットですね。
2-2. 2×4(ツーバイフォー)工法
2×4(ツーバイフォー)工法と呼ばれる工法は、欧米から入ってきた技術です。
2インチ×4インチの木材で柱と梁を組み合わせることで骨組みを作り、そこに面を打ち付けて箱状にするという工法です。
柱や梁が支えとなる在来工法とは異なり、面で支えるため耐久性や気密性に優れており、機能面でメリットがあります。
しかし、箱型にしていく仕組み上、建築可能な間取りは制限されることもあるでしょう。
3. 木造建築のメリット

それでは、木造建築についてより詳しく知るために、そのメリット・デメリットを見ていきましょう。
ますは、木造建築のメリットからです。
3-1. コストが抑えられる
現在まで主流となっている大きなメリットは、鉄骨などと比較してコストを抑えられることです。
鉄骨や鉄筋よりも枠組みが軽くなるため、基礎工事の手間が少なくなります。
また、耐火処理や防錆などの鉄ならではの加工も必要ないため、事前処理の手間もかからないでしょう。
3-2. 調湿性が高い
前述したように、木材は調湿性が高いという特徴があります。
湿度が気になる梅雨には湿気を吸収してくれ、さらに乾燥する冬の時期には木材中の水分が空気中に出ていくため、乾燥対策にもなるでしょう。
季節ごとに気候が大きく変動する日本で古くから建築に使用されてきたのも、こういったメリットがあることが理由のひとつです。
3-3. 耐火・耐震に優れている
木材に、燃えやすいというイメージを持っている方は多いでしょう。
しかし、特に建築に使われるような厚みのある木材は、芯まで燃えるのに長い時間がかかるため、その間に避難・救助を行えたり、延焼を防げたりといったメリットがあります。
高温になると強度を失ってしまう鉄骨や鉄筋よりも、実は耐火性能が高いのです。
また、鉄骨・鉄筋よりも軽く、柔軟性のある素材であるため、耐震性にも優れているでしょう。
3-4. 間取りの自由度が高い
木材での建築、特に在来工法では、骨組みとなる部分さえ強固であればある程度壁の移動も可能なため、自由な設計がしやすく、お気に入りの間取りを叶えやすいでしょう。
骨組みの強度があるため、広い空間を作ることも可能です。
4. 木造建築のデメリット

木造建築の強みをご紹介してきましたが、もちろん木造建築にはメリットだけではなく、デメリットとなるような点も存在します。
木造建築を選ぶ場合には、以下のようなデメリットも把握しておきましょう。
4-1. 柱や壁が多く必要になる
木造建築では、骨組みとなる柱や壁で住宅を支えることになるため。自由な間取りを作りやすい反面、柱や壁を多く置かなければならなかったり、取り除いてはいけない柱があったりと、設計の際に制限される場合もあります。
特に在来工法では、柱の少ない大きなリビングや、壁一面が窓になっているようなデザインなどは実現できないこともあるでしょう。
4-2. 害虫対策が必要
木材を使用する場合に問題となるのが、木を主食とするシロアリなどの害虫対策です。
近年では「ベタ基礎」と呼ばれる床下にコンクリートを敷き詰める工法によって以前より被害は少なくなっていますが、天然の木材を使用する住宅では、薬剤を散布しておくといった対策や定期的な点検を行うとより安心できるでしょう。
知らない間に被害が進行してしまえば建物の耐久性に大きな影響が出てしまうため、忘れずに対策を行いましょう。
ハウスメーカーなど、購入する業者によっては一定期間シロアリへのアフターケアを行ってくれるところもあるので、そういったところを利用するのも良いかもしれません。
4-3. 耐用年数が短い
木造建築は、鉄骨などと比較して耐用年数が短いのも大きなデメリットです。
目安として国税庁による減価償却資産の耐用年数表から各住宅構造の耐用年数を見てみると、以下のようになっています。
木造 | 22年 |
鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート | 47年 |
(参考:国税庁|減価償却資産の耐用年数表)
また、天然の素材である木材を利用した木造住宅では、素材に個体差もあるためその強度にも多少の差が出てしまいます。
少しでも耐用年数を延ばしたいという方は、外壁や屋根などの塗装を定期的に行ったり、耐久性を下げる大きな原因となるシロアリ対策に力を入れたりといった取り組みを行っていきましょう。
まとめ
今回の記事では、住宅の構造のひとつである木造建築について、そのメリット・デメリットを徹底解説いたしました。
各構造それぞれにメリット・デメリットはあるため。まずはそれらを把握し、比較した上で自分に合ったものを選択できると良いでしょう。
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