パントリーとは?種類やメリット・デメリット、活用のコツを分かりやすく紹介!
- ― 目次 ―
- 01 | 1. パントリーとは?
- 02 | 2. パントリーのタイプ・種類
- 03 | 3. パントリーのある家のメリット
- 04 | 4. パントリーのデメリット
- 05 | 5. こんな人にはパントリーのある家がおすすめ!
- 06 | 6. パントリーを設置しないほうがよい人は?
- 07 | 7. パントリーをより活用するためのコツ
- 08 | 8. パントリーを設置する際の注意点
- 09 | 9. パントリーに関するよくある質問
- 10 | 10. パントリーの特徴を理解して自分に合った収納計画を立てよう
キッチンをすっきりと美しく保つための収納として、人気を集めているのがパントリーです。食品や飲料だけでなく、調理器具やキッチン家電、防災用品などもまとめて収納できるため、これからマイホームを建てる方のなかには、パントリーのある間取りに興味を持っている方も多いでしょう。
一方で、パントリーには壁付け・ウォークイン・ウォークスルーなどの種類があり、広さや設置場所が生活スタイルに合っていないと、使いにくさや後悔につながることもあります。
この記事では、パントリーの意味や種類、メリット・デメリット、設置時の注意点、上手に活用するためのコツを分かりやすく紹介します。マイホームの間取りや収納計画にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
1. パントリーとは?
パントリーとは、食料品や調味料、食器類など、キッチン周りを中心にさまざまなものを収納・貯蔵しておくための収納スペースです。
一般的にキッチン周辺や、キッチンに隣接する形で設置されます。
● 缶詰やパスタ、調味料など常温保管できる食品
● 調理器具・食器
● 飲料水・保存食などの備蓄品
などといったものが収納できます。
パントリーという名称は、英語の「pantry」に由来するものです。その語源をたどると、ラテン語でパンを意味する「panis」や、古フランス語でパンを保管する部屋を指した「paneterie」に行き着きます。もともとはパンを保管する場所を意味していましたが、次第に食品や食器などを幅広く収納する場所として使われるようになりました。
1.1. 食品庫との違い
パントリーと食品庫に厳密な違いはなく、基本的には同じ意味で使われています。ただし、食品庫は食品を保存する場所、パントリーは食品に加えて、飲料や食器、調理器具、キッチン家電なども収納する場所というイメージを持たれる傾向があります。
1.2. ストックルームとの違い
パントリーと似た収納スペースとして、ストックルームがあります。ストックルームは、食料品に限らず、日用品や消耗品、掃除用具、季節用品などを幅広く保管するための場所です。
一方、パントリーは、主に食品や飲料、調理器具など、キッチン周辺で使うものを収納するスペースを指します。ただし、両者に明確な決まりがあるわけではありません。キッチンに隣接したパントリーに、食品とあわせて日用品や消耗品を収納する家庭もあります。
名称だけで区別するのではなく、収納したいものや設置場所、生活動線に合わせて使い分けることが大切です。
1.3. パントリーに収納するもの
パントリーには、常温で保存できる食品を中心に、キッチン周辺で使うさまざまな物を収納できます。一般的な収納物は、次のとおりです。
● 米や乾麺、缶詰、レトルト食品
● 調味料や乾物、お菓子
● 水やジュースなどの飲料
● 食器や保存容器
● ホットプレートなどの調理家電
● ラップやキッチンペーパー
● 非常食や防災用品
● 紙袋や買い物袋
● 使用頻度の低い鍋や調理器具
食品と日用品を同じ棚に置く場合は、液漏れや臭い移りを防ぐため、収納する場所を分けることが大切です。
2. パントリーのタイプ・種類
パントリーには、主に次のような3つの種類があります。
● 壁付けタイプ
● ウォークインタイプ
● ウォークスルータイプ
| 壁付けタイプ | 壁の一部が収納になっているタイプ。 キッチンの横・背面などに設けられており、キッチンからのアクセスの良さが魅力。 |
| ウォークインタイプ | 出入り口が1つある、小部屋タイプのパントリー。 収納量が多く、キッチンからも見えないためキッチンがスッキリしやすい。 |
| ウォークスルータイプ | 入口・出口がそれぞれあり、通り抜けできるタイプの小部屋。 買い物後などの導線がスムーズになりやすい。 |
2.1. 壁付けタイプ
壁付けタイプは、キッチンの横や背面などの壁面を活用して設けるパントリーです。調理中でも必要な食品や調理器具をすぐに取り出せるため、作業動線を短くしやすい点がメリットです。
人が中に入るための通路が不要なので、限られたスペースにも取り入れやすく、リビングや居室の広さを圧迫しにくい特徴もあります。扉を付ければ生活感を隠せるほか、オープン棚にすれば収納物をひと目で確認できます。
食品のストック量がそれほど多くない人や、キッチンからの使いやすさを重視する人に向いています。
2.2. ウォークインタイプ
ウォークインタイプは、出入り口が1つあり、人が中に入って物を出し入れできる小部屋型のパントリーです。複数の壁面に棚を設けられるため、食品や飲料だけでなく、調理家電や大きな鍋、防災用品などもまとめて収納できます。
収納物がキッチンから見えにくくなるため、生活感を抑えて空間をすっきり見せやすい点も魅力です。一方で、棚とは別に人が移動するための通路を確保する必要があり、一定の設置スペースが求められます。
まとめ買いをする家庭や、収納物を一か所に集約したい人に適しています。
2.3. ウォークスルータイプ
ウォークスルータイプは、入口と出口がそれぞれ設けられ、室内を通り抜けられる小部屋型のパントリーです。玄関や勝手口とキッチンの間に配置すると、買い物から帰宅した後に食品を収納し、そのままキッチンへ移動できます。
家の中に回遊動線をつくりやすく、荷物の運搬や料理、片付けを効率化できる点が大きなメリットです。ただし、2方向に出入り口を設けるため、ウォークインタイプと比べて棚を設置できる壁面が少なくなる場合があります。
収納量だけでなく、家事動線や移動のしやすさを重視する人におすすめです。
3. パントリーのある家のメリット
パントリーのある家での暮らしには、次のようなさまざまなメリットがあります。
● 食料品などをたっぷりストックできる
● キッチンをきれいに保ちやすい
● 収納したものを管理しやすい
● 災害用のストックが可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3.1. 食料品などをたっぷりストックできる
パントリーがあれば、常温保存できる食料品などをたっぷりストックしておけます。
広い収納スペースになるため、お米や飲料のケース買いなど、かさばりやすい食品も置き場に困らないでしょう。
家族が多く大量にストックしておきたい、まとめ買いをして買い物の頻度を減らしたいという場合にも便利で、セール時に買いだめができるため、食費の節約にもつながります。
3.2. キッチンをきれいに保ちやすい
パントリーに食品や調味料、かさばる調理器具や使用頻度の低い食器などを仕舞っておくことができるため、キッチンは常にスッキリときれいな状態を保ちやすくなります。
邪魔なものがキッチンに無ければ、作業スペースもとりやすいでしょう。
不要なものをパントリーに片付けておくことで生活感も出にくく、おしゃれな空間を演出しやすくなります。
3.3. 収納したものを管理しやすい
パントリー内の棚に収納しておくことで、整理整頓さえできていれば、どこに何があるかが一目で分かり、使いたいものをすぐに探すことができるでしょう。
また、何がどれだけあるのか、量もすぐに確認できるため、買い忘れや買い物の重複、気付かないうちに賞味期限が切れてしまうなどの事態も防ぐことができ、食品ロスを減らすことにもつながります。
3.4. 災害用のストックが可能
パントリーがあれば、災害への備えとして、水や保存食、災害リュックなどを常にストックしておくことができます。
災害時の備えとしては数日分の食品を備蓄しておきたいものですが、数日分、それも家族全員分となると、保管場所に困ることもあるでしょう。
パントリーがあれば、余裕を持って保管が可能です。
4. パントリーのデメリット
パントリーは便利な収納スペースですが、次のポイントを理解せずに設置すると、かえって使いにくくなることがあります。
● 設置スペースが必要になる
● 広すぎると使いにくくなる
● 整理整頓をしないと物置化しやすい
● 湿気や臭い対策が必要
これらについて詳しく見ていきましょう。
4.1. 設置スペースが必要になる
パントリーを設けるには、住宅の床面積の一部を収納スペースとして使用しなければなりません。特にウォークインタイプやウォークスルータイプでは、棚だけでなく、人が移動するための通路も必要です。
限られた床面積のなかで広いパントリーを設けると、その分だけリビングやダイニング、居室が狭くなる可能性があります。パントリーを優先するのではなく、住宅全体の収納量や居住空間とのバランスを考えることが重要です。
4.2. 広すぎると使いにくくなる
パントリーは広いほど収納量が増えますが、必ずしも使いやすくなるわけではありません。奥行きが深すぎる棚では、手前に置いたものが邪魔になり、奥の食品を取り出しにくくなります。
また、収納場所が多すぎると、どこに何を置いたのか分からなくなり、在庫管理が複雑になることもあります。広さを決める際は、現在のストック量や家族構成、収納する家電のサイズを確認し、必要な分だけ確保しましょう。
4.3. 整理整頓をしないと物置化しやすい
収納するものや置き場所を決めず、空いている場所に手当たり次第にものを置くと、パントリーが単なる物置になってしまいます。必要な食品をすぐに見つけられず、同じものを買い足したり、賞味期限を切らしたりする原因にもなります。
食品、飲料、調理器具、防災用品など、用途ごとに収納場所を分けましょう。床に直接ものを置き続けると奥まで入れなくなるため、棚やキャスター付きワゴンを活用することも効果的です。
4.4. 湿気や臭い対策が必要
扉付きのパントリーや小部屋型のパントリーは、空気がこもりやすく、温度や湿度が上昇することがあります。高温多湿の状態が続くと、食品の劣化やカビ、害虫、臭いの発生につながりかねません。
食品は密閉容器に入れ、開封済みの商品を長期間放置しないようにしましょう。除湿剤やサーキュレーターを活用するほか、定期的に扉を開けて空気を入れ替えることも大切です。
5. こんな人にはパントリーのある家がおすすめ!
パントリーはご紹介したようにさまざまなメリットがありますが、住宅の設備・間取りは、その家族のライフスタイルによっても必要度や優先順位が異なるでしょう。
パントリーのある住宅は、特に次のような人におすすめです。
● 家族の人数が多く、食材のストックが多い人
● 共働きで忙しいなど、まとめ買いしたい人
● 食器や調理器具などを多く持っている人
● キッチンを常にすっきりと整頓しておきたい人
● 災害に備えてしっかりと備蓄しておきたい人
6. パントリーを設置しないほうがよい人は?
食品をあまり買い置きしない人や、こまめな整理整頓が苦手な人には、広いパントリーが必要ない場合があります。限られた床面積のなかで、リビングや居室の広さを優先したい人も、壁付け収納などで代用できないか検討しましょう。
また、収納スペースが増えると、その分だけものを増やしてしまう人も注意が必要です。設置後に後悔しないためには、「何をどれくらい収納するか」「誰がどのように使うか」を事前に明確にすることが欠かせません。
7. パントリーをより活用するためのコツ
パントリーのある住宅で、パントリーをより上手く活用し、快適な暮らしに役立てるためには、抑えておきたいポイントがあります。
ここでは、パントリー活用のコツをいくつかご紹介します。
7.1. 収納計画を事前に立てる
まず、パントリーに実際に物を収納する前に、収納計画を立てるということです。
何をどのくらい収納する必要があるのかを考え、はじめに収納する位置を決めて整理しておけば、その後もスムーズに整理整頓ができるでしょう。
高さのある上段には危険がないよう軽くて期限の長いものを置く、導線を考え出し入れしやすい場所には使用頻度の高いものを置くなど、基本的な収納ルールを抑えながら、自身が使いやすいように収納できるとよいですね。
7.2. 湿気対策をおこなう
カビや食品の劣化を防ぐために、パントリー内の湿気対策は欠かせません。
温度・湿度はしっかりと管理しておきましょう。
ウォークインなどの広めのパントリーであれば、パントリー内を快適な温度に保つことで、空いたスペースをプライベートスペースとして活用することもできます。
小さな机や椅子を置いて自分だけの時間を楽しむのもよいですね。
パントリー内での滞在時間が長いと、食品の残量などを目にする機会も増え、買い忘れなども防ぎやすくなります。
7.3. 定期的に中身を見直す
パントリーは定期的に中身を見直し、賞味期限を確認したり、整理整頓をおこなうことで、いつでも在庫や収納場所を把握できるような状態にしておくことが理想的です。
より利便性を高められるよう、種類ごとにキャスター付きのボックスや書類ケースなどにまとめたり、ラベルシールを付けたりして、分かりやすく整理しておきましょう。
賞味期限もシールなどで管理しておくとよいですね。
8. パントリーを設置する際の注意点
パントリーの使いやすさは、広さだけでなく、設置場所や設備によって大きく変わります。とくに次のポイントは完成後に変更しにくいため、間取りを決める段階で具体的に計画しておきましょう。
● キッチンとの動線を考える
● コンセントの数や位置を確認する
● 換気のための設備を取り入れ
8.1. キッチンとの動線を考える
パントリーがキッチンから離れていると、調理のたびに食品や器具を取りに行く必要があり、かえって家事の負担が増えてしまいます。日常的に使用するものを収納する場合は、キッチンや冷蔵庫から近い場所に設けるのが基本です。
玄関からパントリー、冷蔵庫、キッチンへ移動する流れをつくれば、購入した食品を効率よく収納できます。図面だけで判断せず、買い物から帰宅して調理するまでの動きを具体的にイメージしましょう。
8.2. コンセントの数や位置を確認する
パントリーに冷凍庫や電子レンジ、炊飯器、コーヒーメーカーなどを置く場合は、コンセントが必要です。掃除機の充電場所や、除湿機、サーキュレーターを使用する可能性も考えておきましょう。
コンセントは、設置する家電の数だけでなく、高さや棚との位置関係も重要です。棚や家電の裏に隠れて使えなくならないよう、設備の配置を決めたうえで設置場所を検討してください。消費電力の大きい家電を使用する場合は、専用回路の必要性も施工会社に確認しましょう。
8.3. 換気のための設備を取り入れる
小部屋型のパントリーは空気がこもりやすいため、設計段階で換気方法を決めておく必要があります。換気扇や小窓、通気口を設けるほか、住宅の24時間換気システムにパントリーを組み込む方法もあります。
完成後に換気扇や窓を追加するには、大がかりな工事が必要になる場合があります。扉の有無や日当たり、外壁との位置関係も確認し、自然換気と機械換気のどちらが適しているかを施工会社と相談しましょう。
9. パントリーに関するよくある質問
パントリーを検討する際は、必要な広さや後付けの可否、失敗しやすいポイントも気になるところです。ここでは、パントリーに関する代表的な疑問に回答します。
9.1. パントリーの広さはどれくらい必要ですか?
必要な広さは、パントリーのタイプや収納するものによって異なります。
壁付けタイプは、間口90〜180cm程度、奥行き30〜45cm程度がひとつの目安です。奥行きが深すぎると、食品が前後に重なり、奥のものを確認しにくくなります。
ウォークインタイプは1〜2畳程度、ウォークスルータイプは1.5〜2畳程度から検討されることが一般的です。ただし、通路には60cm前後の幅が必要になるため、棚の奥行きと人が移動するスペースを分けて計算しましょう。
収納量だけを優先せず、ものを無理なく取り出せる広さや通路幅を確保することが大切です。
9.2. パントリーは後付けできますか?
パントリーは後付けできます。キッチンの壁面に収納棚を設けたり、既存の収納や納戸をパントリーに変更したりする方法が一般的です。間取りに余裕があれば、壁を新設して小部屋型のパントリーをつくることも可能です。
ただし、壁の撤去や移動をともなう場合は、建物の構造や配管、配線の位置を確認しなければなりません。マンションでは管理規約による制限もあるため、事前確認が必要です。
まずは収納家具や可動棚を利用し、必要な収納量を確かめてから本格的なリフォームを検討するとよいでしょう。
9.3. パントリーで後悔する原因は?
パントリーで後悔する主な原因には、広さや棚の奥行きが合っていない、キッチンから遠い、照明やコンセントが足りない、換気しにくいといった設計上の問題があります。
また、収納ルールを決めずにものを詰め込み、必要なものを取り出せなくなる失敗も少なくありません。後悔防ぐには、現在の持ち物を確認し、収納するものと使用頻度を具体的に整理することが重要です。
図面上の面積だけでなく、棚や扉を設置した状態での通路幅や動作も確認しましょう。
10. パントリーの特徴を理解して自分に合った収納計画を立てよう
パントリーとは、食品や飲料、調理器具などをまとめて収納できる、キッチン周辺の収納スペースです。十分な収納量を確保でき、キッチンをすっきり保ちやすくなる一方、設置スペースや日頃の整理整頓、湿気対策も必要になります。
パントリーは、広ければ広いほど便利になるわけではありません。収納したいものの種類や量、買い物の頻度、家事動線を確認し、生活スタイルに合ったタイプと広さを選ぶことが大切です。
新築やリフォームでパントリーを設ける際は、棚の寸法だけでなく、キッチンとの距離、通路幅、換気設備、照明、コンセントまで事前に計画しましょう。特徴や注意点を正しく理解したうえで、自分や家族にとって使いやすい収納計画を立ててください。





