暮らしのコラム

2023年4月28日

あと10年もしないうちにエコ住宅が当たり前に

2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。温室効果ガスとは、CO₂やメタン、フロンガスなどのこと。火力発電による化石燃料の燃焼をはじめ、自動車や航空機の利用、ごみの焼却など私たちの生活に関わるさまざまな行為に伴って、そうした温室効果ガスが発生し続けています。

その影響により、世界の平均気温は2020年時点で、工業化以前(1850~1900年)と比べ、すでに約1.1℃上昇。このままの状況が続けば、さらに気温が上昇していくことが予測されています。

温室効果ガスが増えると、地球温暖化が進行してしまいますが、排出量をゼロにすることは現実的に困難です。そこで、排出の抑制に努める一方で、どうしても排出せざるを得なかった分については、同じ量を植物が吸収するように森林を保護・育成したり、人為的に除去したりすることで、その差し引きを実質的にゼロにすることを目指しています。この考え方が、カーボンニュートラルです。

日本でも年間で12億トンを超える温室効果ガスを排出しており、2050年までに、これを実質ゼロにする必要があります。現在、各分野でそのための取り組みが進められているところです。

住宅分野では、「2030年までに、新築される住宅についてZEH基準の水準の省エネ性能が確保され、新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が導入されていること」、「2050年までに、既存住宅の平均でZEH基準の水準の省エネ性能が確保され、導入が合理的な住宅において太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入が一般的となること」が掲げられています。

ZEHとは「ゼロエネルギーハウス」のこと。高い断熱性能で省エネを実現し、太陽光発電によるエネルギーで生活をまかなえるようにできる高性能住宅を意味します。

もう10年もしないうちに、省エネ性能に優れたエコ住宅が当たり前になるというわけです。

断熱等級5以上が今後の性能の目安に

では、これから求められるエコ住宅とはどんなものでしょうか。まず一つ目に挙げられるのが、家の気密・断熱性が高水準であること。その性能の目安となるのが、国が定めた住宅性能表示制度における断熱等級です。2022年4月1日に住宅の品質確保の促進等に関する法律が一部改正され、「断熱等性能等級5」および「一次エネルギー消費量等級6」が新しく加わることになりました。さらに2022年10月1日からは断熱等性能等級6、7も新設されました。

等級4は2016年に制定されたいわゆる「次世代省エネルギー基準」に相当しますが、世界的に見れば低い性能レベルだと言われています。今後は、ZEH水準に相当する等級5、さらにその上の健康や快適と省エネの両立が可能な住宅性能を保有する等級6、無暖房でも快適に過ごせてしまうほどの断熱性能がある等級7が性能の目安になっていくことでしょう。

新築の分譲住宅を選ぶ際にも、そうした性能の表示に注意したいもの。なるべく高いレベルの性能のある住宅であれば、住み始めてからも末永く、快適な暮らしを続けていけるはずです。

光熱費の削減とともに快適で健康な暮らしも手に入ります

住宅の性能が高くなれば、外気の温度の影響を受けにくくなるので、冷暖房の効率は大きく向上します。一般的な広さの住宅であれば高性能エアコン1台で夏も冬も快適な状態に維持することも可能に。冬の朝の冷え込みや夏に帰宅したときの蒸し暑さなども、もう味わうことはなくなります。

また室内から熱が不均衡に漏れることもないので、室内の温度差は小さくなり、冬に居室から廊下に出たときに感じる寒さも感じなくなります。冬の暖房時に顔だけほてるのに、足元は冷え込む、といった不快な状態もありません。

温度の急な変化による血圧の急上昇・急降下といった、いわゆる「ヒートショック」と呼ばれる症状は、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすものとして、近年、注意喚起されてきました。高性能なエコ住宅であれば、そうしたリスクも大きく軽減されることが期待されています。

冷暖房などの光熱費を削減するとともに、健康的で快適な暮らしを営むためにも、これからの住まいはエコ住宅であることが求められます。

ポラスの家は長く快適に暮らせるエコ住宅です

ポラスの分譲住宅では、高い省エネルギー性を備えた高気密・高断熱のエコ住宅であることが標準となっています。前述したような、光熱費の節約や健康的な温熱環境といったメリットが期待できます。

性能値が高いのはもちろん、木材や天然石などの自然素材を多く使用しているのも特長のひとつ。自然素材ならではの湿気を吸ったり吐いたりする性質により、室内ではほどよい湿度が調整され、ナチュラルな心地よさを満喫できます。

そうした高い品質は、国の制度である「長期優良住宅」として認定されています。精度に定められたいくつもの項目の水準をクリアしていることの証明です。また、ポラスでは経験豊富な施工チームを育成しているため、新築時はもちろん、建ててからも末永く点検・メンテナンスを適切に実施していくことが可能。安心して暮らしを楽しんでいただける体制をご用意しています。

長期的な視野のもと、家づくりに取り組んでいるポラスは、環境保護や快適な居住環境を求める皆様から高い支持をいただいています。ぜひ、ポラスにご相談ください。

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