暮らしのコラム

2025年9月17日

マイホーム購入を検討している方の中には、車を複数台お持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、来客が多く、複数の駐車スペースを必要とする場合もあるでしょう。
それでは、車2台を停めるのに必要な駐車スペースはどれくらいの広さなのでしょうか。
今回は車2台に必要な駐車場の広さや、広い駐車場付き物件のメリットなどを詳しくご紹介していきます。
マイホーム選びの際には、ぜひ参考にしてみてください。

車2台の駐車に必要なスペースは?

国土交通省による駐車場設計・施工の指針では、普通乗用車1台では、長さ6.0m×幅2.5mほどの広さが必要だとされています。
これは、坪数にすると約4.5坪ほどとなります。
そのため、車を横並びで2台駐車する場合、乗り降りのための幅などを考慮しても単純に長さ6.0m×幅5.5mほど、坪数にして9坪程度のスペースが必要だと言えるでしょう。
もしも土地に余裕がある場合には、10坪以上のスペースがあると、乗り降りや駐車の際にも余裕ができ、より使いやすい駐車場になりますね。
車を出す前の道の広さによってもどの程度駐車スペースに余裕を取りたいかが変わってくるため、車の出し入れのしやすさを考慮するようにしましょう。

(参考:国土交通省|駐車場設計・施工指針について

台数別駐車場の広さ目安

駐車場の広さは、単に車の大きさだけでなく乗り降りなども考慮しなければなりません。
ここでは、車2台の場合だけでなく、台数ごとの広さの目安もご紹介します。


車1台の場合

車1台が停められる駐車場の広さとしては、前述した長さ6.0m×幅2.5mほど、坪数4.5坪のスペースを目安とすると良いでしょう。
駐車場の広さで重要なのは、縦横にどの程度の余裕があるかということです。
一般的には車のドアは60㎝ほどの幅があれば乗り降りは可能と言われていますが、例えばベビーカーを乗せるなどできる限り乗り降りに余裕を持ちたい場合には、90㎝以上の幅があるとドアをしっかりと開閉できて安心ですね。


車3台の場合

車1台分の目安である長さ6.0m×幅2.5mを基準として考えると、車3台を横並びで駐車できるスペースが欲しい場合には、この幅×3と多少の余裕幅を考慮し、長さ6.0m×幅8.0mほどの広さがあると良いですね。
しかし、車3台の場合はその形で停められる駐車場は少ないため、2台は縦列で置く形などが現実的です。
縦列を考える場合には、バックドアを問題なく開閉でき、また人が間に立つことができる分の幅を考慮すると、間に1.5m〜ほどの余裕があると良いでしょう。

駐車レイアウトの種類

車2台を停めることができる駐車場、と聞くと、隣同士で平行に並ぶ車を想像する方が多いと思いますが、駐車のレイアウトはそれだけではありません。
駐車レイアウトの主な種類とともに、それぞれの駐車しやすさや外観の特徴をご紹介します。

並列

並列は、前面の道路に対して平行になるレイアウトで、車を並べて停める方法です。

平行ではありますが横並びのため、縦列よりは車の出し入れは楽にできるでしょう。
ただ、駐車時には運転に慣れていないと、何度も切り返す必要がありそうです。

縦列

縦列は、前面の道路に対して直角に、車を縦に並べて駐車する方法です。

縦列では、奥側に停めた車の出し入れに手間がかかるため、2台とも普段からよく使うという場合には面倒に感じるかもしれません。
来客用で1台分用意しておきたいなど、使用頻度の少ない場合には問題ないでしょう。


直角

直角駐車は、前面の道路に対して直角に、2台横並びで置くレイアウトです。車2台分なら、駐車場がほぼ正方形になるような形ですね。
どちらの車も道路に面しているため出し入れがしやすく、多くの一軒家で採用されています。
横に並んで停まっていることで、見た目にも洗練された雰囲気になるでしょう。


L字

L字は、その名の通り前面の道路に対してL字に、2台の車が別の向きに停まっている状態のことです。
住宅街の角の家で、2つの道路に面しているならL字でも出し入れはしやすいでしょう。
どんな土地に駐車場を作るかで、駐車スペースの種類も変えられます。

駐車場の種類

駐車場には、レイアウトだけでなく、そのスタイルにもいくつかの種類があります。
主な種類として、以下の3つについてご紹介します。
● オープンスペース
● カーポートタイプ
● ガレージタイプ


オープンスペース

屋根や壁などがないオープンな駐車場は、オープンスペースと呼ばれます。
外観的に開放感があり、限られたスペースでも駐車場を用意することができます。 屋根などの建築物のメンテナンスも必要ないため、コスト的にもメリットがあるでしょう。

また、柱などの障害物への衝突の危険や視界の遮りがないため、運転が苦手な方にも安心ですね。


カーポートタイプ

カーポートタイプは、壁はなく柱と屋根がついた形の簡易的な車庫のようなスタイルの駐車場です。
雨風や日光などを多少しのぐことができ、オープンスペースよりも雨の日の乗り降りが楽だったり、車が汚れにくかったりといったメリットがありますね。
次に紹介するガレージタイプよりも、比較的低コストで設置できます。


ガレージタイプ

壁や屋根がしっかりとあり、車がすっぽりと収まるガレージタイプは、車の保護という意味では最も優れていると言えるでしょう。
ガレージタイプには住宅の一部をガレージにする一体型のビルトインガレージと、住宅とは別に設置する独立式ガレージの主に2つのタイプがあります。

2台分の駐車場がある一戸建てのメリット

特に車を普段から利用する人は、住宅購入の際、駐車場がある物件を選ぶと多くの利点があります。

近くの月極駐車場を借りるということもできますが、例えば雨の日など、車と家の距離が遠いと何かと不便でしょう。
ご家族での暮らしでは買い物など荷物の量も多くなりがちですが、自宅に駐車場があれば往復しても短時間で済みますね。

特に、2台分の車を停められる駐車場がある一戸建てには、次のような多くのメリットがあります。


ライフスタイルの変化に対応できる

まず、ライフスタイルが変化していっても対応が可能だということです。
今は家族全員が車を使っていなくても、暮らしていくうちにご夫婦でそれぞれ車を所有している方が便利だと感じたり、お子様が成人後、通勤・通学で車を使うかもしれません。
そうなった時、家に2台分の駐車場があれば駐車スペースに悩むことがないでしょう。
家から出てすぐ車に乗り込めると考えると、朝のあわただしい時間も少しゆとりを持てますね。


来客にも対応できる

自宅に客人を招き入れる時、遠方からの来客であれば車を利用する方も多いでしょう。そんな時、自身の車を停めるスペースにプラスしてもう1台分駐車場があれば、駐車代を気にせずに利用してもらえます。
また、修理業者や家事代行サービスを利用する時など、業者の車を置くスペースが必要な時にも便利です。
一戸建ては、住宅街にあると道路はそんなに広くなく、車がすれ違えない場所も珍しくありません。そんなところに車を停めたら、通行の邪魔になってしまうでしょう。
ご近所トラブルを避けるためにも、2台分の駐車場があると便利ですね。


車がない時にプレイスペースにできる

2台分の駐車場があれば、車が停まっていない時に一定の広さができるため、子どもがちょっとしたプレイスペースとして活用することができます。
2台分の駐車場は、バットやテニスラケットを素振りできる分のスペースがあるため、子どものスポーツの練習場所としても活用できるでしょう。
また、親目線で考えても、家の敷地内に子どもがいるため、どこにいるかわかるメリットがあります。


余裕を感じられる外構になる

2台分の駐車場があると、1台より余裕を感じられる外構になります。
家の設計にもよりますが、ある程度のスペースを確保している分、余裕が生まれるケースが多いでしょう。
外構は、一戸建てを選ぶ際、周りから見られることはもちろん、自分たちがこれから長く住むことを想定するととても重要なポイントです。
2台分の駐車場があることで、ゆとりを持った家に見えるのはメリットではないでしょうか。

駐車場スペースを見るときのポイント

実際の住宅選びの際には、ただ単に駐車場があるかないか、何台分のスペースがあるかだけを確認するのではなく、暮らしを想像しながら安全面や利用しやすさを事前にチェックするのが重要です。
駐車場スペースを見るときのポイントとしては、次のようなものが挙げられます。
● 前面道路の大きさ・交通量を見る
● トランクやベビーカーなどのスペースも考慮する
● 自身の運転技術
それぞれ詳しく見ていきましょう。


前面道路の大きさ・交通量を見る

まず、最も重要になるのが、駐車場の前面の道路の広さ・交通量の多さです。
前面の道路が狭いと駐車・出庫の際に何度も切り返しが必要になり、他の車や通行人などが待つ中での駐車に不安が出てしまうかもしれません。
駐車スペース自体にゆとりがある場合には駐車場内で微調整が可能なため、スペースとのバランスを考えましょう。
また、前面道路の交通量が多い場合、駐車のタイミングを見計らう必要があります。
直角タイプなどすぐに停めやすい駐車場であれば問題ありませんので、駐車場のレイアウトと合わせて検討しましょう。


トランクやベビーカーなどのスペースも考慮する

駐車に必要な広さの目安は本記事でもご紹介しましたが、車種によっても大きさは異なりますし、ご家族の状況によっては広いスペースが必要になることもあります。
● 家族が増えた場合などを考え大きな車に買い替えを検討している
● ベビーカーや車いすを利用する
といった場合など、中長期的に見てどの程度の広さが必要かを考え、余裕を持って駐車スペースのサイズを見ておくと良いでしょう。
横幅だけでなく、トランクの開け閉めを考慮して縦の長さも見ておくのが重要です。


自身の運転技術

運転に慣れていない方、運転が得意ではないという方にとって、駐車は不安となるポイントのひとつですよね。
運転に自信のある方は駐車スペースはある程度の広さがあれば問題ありませんが、運転技術に不安のある方がいる場合には、どなたでも安全に駐車できるよう、できるだけスペースの広い駐車場であると安心です。

まとめ

今回は一軒家での2台分の駐車場に必要な広さとともに、駐車場の種類や駐車場付きの戸建てに住むメリットなどを詳しくご紹介しました。
駐車場のある戸建て、特に2台分の車が停められるスペースがあると、より暮らしに便利になる多くのメリットがあります。
住宅選びの際には、駐車場も条件のひとつとして検討してみるのもおすすめです。
記事でご紹介した駐車場スペースをチェックする際のポイントも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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