サンルームとは?メリット・デメリット、費用、活用方法を解説
- ― 目次 ―
- 01 | サンルームとは?
- 02 | サンルームのある家のメリット
- 03 | サンルームのある家のデメリット
- 04 | サンルームの費用はいくら?
- 05 | サンルームの活用方法
- 06 | サンルームで後悔しないためのポイント
- 07 | サンルームについてよくある質問
- 08 | サンルームを取り入れて理想のマイホームを実現しよう
マイホーム購入の際には、どのような設備・間取りの住宅がよいか悩むものです。
天候を気にせずに洗濯物を干すことができるサンルームも、多くの方が憧れる間取りのひとつ。検討している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、サンルームの種類やメリット・デメリット、設置費用の目安、活用方法、後悔しないための選び方のポイントなどを、幅広く紹介していきます。
「サンルームに憧れるけれど、実際のところどうなの?」と、興味はあるけれど詳しく知らない方や、すでに導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
サンルームとは?
サンルームとは、屋根や壁面の大部分がガラスや樹脂パネルのように透明な素材で作られた部屋を指します。屋外から日光を取り込みやすい点が大きな特徴で、雨風を防ぎ、室内にいながらも屋外にいるような開放感と明るさを感じられます。
天候に左右されずに洗濯物を干せることはもちろん、花粉やPM2.5・砂ぼこりなどの影響を受けにくいため、アレルギーが気になる季節も安心して過ごせます。
また、日光が豊富に差し込む環境を活かして、観葉植物のガーデニングやティータイムなどの趣味を楽しむ憩いのスペースとして、あるいは子どもやペットの遊び場として、幅広く活用できるのも魅力です。
サンルームは新築時に設計するだけでなく、既存住宅へのあとづけも可能です。リフォームの一環として設置する家庭も増えており、間取りを大きく変えることなく居住空間を広げられる手軽さも支持されています。
なお、あとづけの際は設置後に庭のスペースが狭くなることがあるため、建物全体とのバランスを考慮して計画することが大切です。
バルコニーとの違い
サンルームと混同されやすい設備として、バルコニーがあります。
バルコニーは、建物の外壁から張り出した床と手すりのみで構成される部分です。透明の素材で囲まれた「部屋」であるサンルームと違い、バルコニーには屋根や壁がありません。完全に屋外のスペースとなっています。
屋根や壁がないので、天候の影響を直接受ける点も大きな違いです。
テラス囲いとの違い
テラス囲いもまたサンルームと混同されやすい設備の一種です。
テラス囲いはポリカーボネート製のテラス屋根と柱、簡易パネルなどでできている屋外スペースのことです。素材が異なることからサンルームに比べると気密性が低く、居室というよりは、主に洗濯物を干すためのスペースとして活用するのが適しています。
サンルームの種類
サンルームは、その構造や設置の方法によって、次のような4つの種類に分けられます。
● 外付けタイプ
● 独立タイプ
● 屋根一体タイプ
● 室内タイプ
それぞれの簡単な特徴を、表にまとめてみました。
| サンルームの種類 | 特徴 |
|---|---|
| 外付けタイプ | 外壁部分などが建物の外に突出している |
| 独立タイプ | 庭の一角など、住宅から独立した場所に設置されている |
| 屋根一体タイプ | 住宅の屋根と連続している |
| 室内タイプ | 完全に建物の中に組み込まれている |
以下では各サンルームの特徴を、より詳しく紹介します。
外付けタイプ
外付けタイプは、住宅の外壁部分から外側に張り出す形で設置するサンルームです。既存の住宅にあとづけしやすく、大がかりな工事を必要としないため、リフォームでサンルームを設置したい方に向いています。
リビングや掃き出し窓に直接つながる形で設けることが多く、室内とサンルームの行き来がスムーズな点も魅力です。コストを抑えながら実用的なスペースを確保したい方におすすめのタイプです。
独立タイプ
独立タイプは、住宅の外壁とは切り離し、庭の一角などに単独で設置するサンルームです。建物の構造に左右されないため、設置場所や向き・サイズの自由度が高く、日当たりのよい場所を自由に選べる点が特徴です。
また、住宅本体への影響が少ないという特徴もあります。これにより大きめのサイズにも対応しやすく、ガーデニング専用の温室や趣味の作業スペースとして本格的に活用したい方に向いています。
屋根一体タイプ
屋根一体タイプは、住宅の屋根と連続する形で設計・施工されるサンルームです。建物と一体感のある外観に仕上がるため、デザイン性を重視する方に向いています。
新築時から設計に組み込むケースが多く、あとづけよりも高い気密性と断熱性を確保しやすいのが特徴です。リビングの延長としてセカンドリビングにしたり、家族の団らんスペースとして日常的に活用したりする場合にとくにおすすめです。
室内タイプ
室内タイプは、建物の内部に完全に組み込まれた形のサンルームです。外気の影響を受けにくく、夏の暑さや冬の寒さを軽減しやすいため、一年を通じて快適に使用できます。
ガラス張りの壁や天窓を取り入れることで自然光を豊富に確保しつつ、居室に近い環境を実現できます。洗濯物干しだけでなく、書斎や読書スペース、観葉植物を育てるプライベートな空間として活用したい方に向いています。
サンルームのある家のメリット
ここまで、サンルームがどのような間取りか、どのような種類があるのかを紹介してきました。しかし、実際に取り入れることでどのような暮らしができるのか、まだ想像できない方もいるでしょう。
ここからは、サンルームのある家で暮らす具体的なメリットを紹介していきます。
サンルームのある住宅での暮らしには、次のようなメリットがあります。
● 天気を気にせず洗濯物を干せる
● 自然光を取り入れやすく明るい空間が作れる
● 断熱性が高まる
● 幅広い用途に活用できる
それぞれ詳しく見ていきます。
天気を気にせず洗濯物を干せる
まずは、大きなメリットとして、天気を気にせずに洗濯物が干せるということがあります。
サンルームは日光を取り込むことができますが、周りをしっかりと囲まれているため、雨風が入ってくる心配がありません。
花粉やPM2.5などが衣類についてしまいアレルギー症状が気になる季節にも、安心して洗濯物を干すことができるでしょう。
自然光を取り入れやすく明るい空間が作れる
サンルームがあることで、家の中に自然光をたっぷり取り入れることができます。
明るく開放感のある空間をつくることができるため、柔らかな日光を浴びながらティータイムを楽しむなど、リラックス空間としても利用できるでしょう。
断熱性が高まる
とくに外壁から突き出しているタイプのサンルームでは、冬場はサンルームが二重扉のような役割を果たし、外気の出入りが抑えられるため、隣接している部屋の断熱性が高まります。
太陽光を効率的に取り込めることもあり、暖房効率も高まるため、快適な空間をつくりやすいだけでなく、光熱費の節約にもつながるでしょう。
一方で夏場は室温が上がりやすいため、対策しなければかえって冷房効率を大きく低下させる可能性があります。遮熱対策をセットで考えることが大切です。
幅広い用途に活用できる
サンルームは、生活スタイルに合わせて多彩な使い方ができる点が大きな魅力です。
明るく開放的な空間は子どもやペットの遊び場として最適です。加えて室内から親や飼い主が様子を見守りやすく、安全面でも安心できます。
また、自然光が豊富に差し込む環境は、ガーデニングや読書・手芸などの趣味の部屋にもぴったりです。在宅勤務が広まる昨今では、集中しやすい独立したオフィススペースとしての活用も増えています。
サンルームのある家のデメリット
サンルームは魅力的な空間ですが、設置前に知っておきたいデメリットもあります。
サンルームのある家の主なデメリットは以下の3点です。
● 室温が外気温の影響を受けやすい
● プライバシーの確保が気になる場合がある
● 定期的なメンテナンスが必要になる
こちらもそれぞれ詳しく見ていきましょう。
室温が外気温の影響を受けやすい
サンルームはガラス張りの構造上、外気温の影響を受けやすい点がデメリットのひとつです。夏場は直射日光により室内温度が大幅に上昇しやすく、蒸し風呂のような状態になることもあります。逆に、冬場は外気の冷えが伝わりやすく、快適に過ごせない場合があります。
夏の暑さには遮熱フィルムやシェード・ロールスクリーンで日光を遮る対策が、冬の寒さにはヒーターやホットカーペットを取り入れる対策が効果的です。
プライバシーの確保が気になる人もいる
サンルームは全面ガラス張りのため、設置場所によっては外から室内の様子や洗濯物が見えてしまうことがあります。とくに道路に面している場合や隣家との距離が近い場合は、他人からの視線が気になりやすいため、プライバシーに配慮した工夫が必要です。
対策としては、すりガラスの採用や、カーテン・目隠しフィルムの活用がおすすめです。必要に応じて開閉できるタイプを選べば、開放感を保ちながらプライバシーを守ることができます。
定期的なメンテナンスが必要になる
サンルームは屋外に面した構造のため、ガラス面に雨汚れや埃が付着しやすく、定期的な清掃が欠かせません。フレームの点検やシール材の劣化確認なども必要で、高所作業がともなう場合は専門業者への依頼が必要になります。年間数万円のメンテナンス費用がかかることも念頭に置いておきましょう。
メンテナンスを怠ると劣化が進み、修繕費用がかさむ原因にもなるため、計画的なお手入れが大切です。
サンルームの費用はいくら?
サンルームの設置費用は、選ぶタイプやサイズによって異なりますが、本体価格と施工費を合わせて50〜200万円程度が目安になります。
小型(1.5坪程度)なら50〜80万円と、100万円以下で設置できることが多いです。
サンルームの活用方法
多くのメリットがあるサンルームは、ライフスタイルごとにさまざまな用途で活用できるのも魅力のひとつです。日々の暮らしを充実させてくれる使い方はもちろん、ご家族やペットとの暮らしをいっそう充実させる使い方もできます。
ここでは、主なサンルームの活用方法を紹介します。
● 洗濯物を干すスペースにする
● 子どもやペットの遊び場として活用する
● ガーデニングなどの趣味を楽しむ
もちろん、紹介する方法はごく一部ですから、工夫次第で他にもさまざまな活用の仕方ができます。ぜひご自身やご家族の生活に合わせた使い方を考えてみてください。
洗濯物を干すスペースにする
まず、代表的な活用方法が、洗濯物干しスペースとして使う方法です。
メリットでも紹介したように天候に左右されず安心して洗濯物を干すことができるため、とくに梅雨時期や冬場など乾燥に時間がかかる季節や、花粉の季節などは重宝するでしょう。
お子様がいるご家庭などでは洗濯物の量も多くなりやすいため、室内干しよりもスペースが広く取りやすいのも魅力ですね。
子どもやペットの遊び場として活用する
明るく、開放的なサンルームは、天候に限らず安全に遊ばせられる子どもやペットの遊び場としても優れています。
とくに、犬や猫などにとっては、日向ぼっこができて快適な空間となるでしょう。
ガーデニングなどの趣味を楽しむ
日の光を取り込めるサンルームは、温室のような環境をつくり出すことができ、ガーデニングにも理想的な場所です。冬場にもガーデニングを楽しむことができるでしょう。
とくに、観葉植物などの栽培には最適ですね。ガーデニング以外にも、サンルームでゆったりと読書や手芸をしたりなど、趣味を楽しむ空間として、自然光が入る明るいサンルームはぴったりです。家族でティータイムをしたり、団らんで特別な時間を過ごすのもおすすめです。
サンルームで後悔しないためのポイント
ここまでサンルームの魅力や活用方法を紹介してきました。サンルームについて理解を深めたことで、さらにサンルームのある住宅に興味が湧いたという方も多いのではないでしょうか。
サンルームは素敵な間取りですが、ご自身の生活に合わない場合は導入を後悔することになりかねません。サンルームのある暮らしをより楽しむためには、以下のポイントを意識しておくとよいでしょう。
● 用途を事前に考えておく
● モデルハウスなどで実物を見てみる
● 生活動線に合わせて設置する
● 暑さ・寒さに対策する
● プライバシー対策・防犯対策をおこなう
● 定期的にお手入れする
● ハウスメーカーの保証制度について確認する
用途を事前に考えておく
まず、サンルームのある住宅の購入を検討する前に、どのように活用したいか、その用途をイメージしておくことです。
用途・使用目的を事前に決めておくことで、うまく活用できず、結果的に物置になってしまった、などの後悔を防ぐことができるでしょう。
モデルハウスなどで実物を見てみる
モデルハウスなどでサンルームを見られる場合には、実際に見てみるのも非常におすすめです。
外からだけでなく、実際に室内からサンルームを見ることで、より具体的に住んだときのイメージができるようになります。どのように活用したいか、用途もイメージしやすくなるでしょう。
生活動線に合わせて設置する
サンルームを設置する際は、使用目的に合った動線を考えることが満足度を高める重要なポイントです。
たとえば、洗濯物を干すスペースとしての使い方がメインなら、洗濯機や脱衣所からの距離が近い場所に設置すると、使い勝手がよくなります。一方、くつろぎの空間として活用したいなら、キッチンやリビングとのつながりを意識した、足を運びやすい配置が理想的です。
用途に合わせて設置することで、日々の暮らしにうまくなじむサンルームが実現できるでしょう。
暑さ・寒さに対策する
前述のとおりサンルームは外気温の影響を受けやすいという難点があります。どの季節でも快適に使えるサンルームにするためには、設置時から温度対策も含めて計画しておくことが大切です。
夏の暑さ対策には、熱線をカットする屋根材の採用や、遮熱フィルム・シェード・ロールスクリーンで直射日光を遮る方法が効果的です。冬は、断熱フィルムや防寒カーテン、ヒーター、ホットカーペットを取り入れることで朝夕の冷え込みを和らげることができます。
プライバシー対策・防犯対策をおこなう
道路や隣家から室内の様子が見えてしまうのも、人によっては気になるポイントです。プライバシー対策についても考えておきましょう。
必要に応じて開閉できるカーテンや目隠しパネルなどを活用すれば、開放感を保ちながら視線を遮ることができます。防犯面が心配な場合は、窓ガラスに防犯フィルムを貼る方法もおすすめです。また、外構工事で周囲に目隠しフェンスを設けることも、プライバシーと防犯を両立する効果的な手段のひとつです。
定期的にお手入れする
ガラスで覆われてはいますが、美しい状態で快適に活用し続けるために、もちろんお掃除など、定期的なお手入れは必須です。
とくにガーデニングなどに利用している場合は、頻繁に掃除をおこなうことできれいな状態を保つことができるでしょう。
また、サンルームはガラス張りのため、床だけでなく、周囲のガラスや屋根なども定期的にお手入れする必要があります。
サンルームの高さや構造によっては、定期的に専門の業者に依頼するとより効率的にお手入れがおこなえる場合もあるでしょう。
ハウスメーカーの保証制度について確認する
サンルームをあとづけで設置する場合、ハウスメーカーによっては増改築とみなされて、住宅保証の期間内でも制度を受けられなくなるケースがあります。
新築時の不具合に対する保証(瑕疵担保責任)は法律で10年間と定められていますが、その保証内容や条件は建築会社によって異なります。万が一、設置後に住宅の不具合が発覚した際に保証が受けられないといった事態を防ぐためにも、サンルームを設置する前に必ず契約内容を確認しておきましょう。
サンルームについてよくある質問
サンルームの設置で固定資産税はかかる?
サンルームが建築物として認定された場合、固定資産税の課税対象となることがあります。
一般的に、屋根と壁で囲まれ土地に固定された構造のサンルームは建物とみなされやすく、設置後に固定資産税が増加するケースがあります。サンルームの大きさや仕様によっては、想定外の税負担が生じることもあるため、設置前に必ずハウスメーカーや施工会社に相談し、税額への影響を確認しておくことが大切です。
>>関連コラム「固定資産税はいつ・だれが払う?納付期限や減税の方法も解説!」
サンルームの設置に建蔽率(建ぺい率)は関係ある?
建蔽率(建ぺい率)とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。サンルームは四方を囲まれた構造のため建築面積に算入されるケースがあり、設置によって建蔽率が上限を超えてしまうと、違法建築となる場合があります。
建蔽率の上限値は自治体や用途地域によって異なるため、サンルームを設置する前にハウスメーカーや施工会社、または自治体の窓口に相談することをおすすめします。
>>関連コラム「「建ぺい率」と「容積率」の意味と違い!用途地域による違いや緩和制度についても解説」
サンルームの設置に建築確認申請は必要?
建築確認申請とは、建築物の安全性を確保するために、着工前に自治体や指定確認検査機関の審査を受ける手続きです。
サンルームのあとづけ設置は増築に該当するため、規模や設置する場所次第では建築確認申請が必要になります。とくに10㎡を超える場合や防火地域内への設置では申請が必須とされるケースが多く、手続きを怠ると違法建築とみなされるリスクがあります。
サンルームを設置する際は、事前に自治体の建築担当課や施工会社に相談したうえで手続きを進めましょう。
サンルームを取り入れて理想のマイホームを実現しよう
この記事では、光を取り入れられるサンルームについて、そのメリットや活用方法、より満足に活用するためのポイントまで詳しく紹介しました。
サンルームは洗濯物干しとしてはもちろん、趣味や家族の時間を楽しむのにもとても有効なスペースです。
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