頭金の金額が決まったら、次は毎月の返済額を計算します。まず、現在の毎月の収支を表にしてみましょう。最初に給与など収入を計算します。ボ—ナスの額が今後減少する可能性があったり、ボ—ナスそのものに期待できない場合は予備費として考えて収入には加算せず、毎月の収入のみで計算しますが、その分借入金額は少なくなります。
支出は、現在の生活レベルを変えない前提で計算します。「家を買ったら食費は節約して少しでもロ—ンの返済に回そう」という人がいますが、基本的な生活のレベルを落とす前提で返済額を決めるのは、継続できない可能性があり、おすすめできません。
毎月の支出には必ず「教育資金」と「老後資金」の積立金額を加えるようにします。住宅ロ—ンの返済計画では、三大支出のマネ—プランを決めることが必須となります。
教育資金は、子どもが大学に進学する年から逆算して必要な金額が貯められるように毎月の積立金額を決めます。子どもが複数いれば、人数に合わせた額とします。確実に積み立てるために学資保険を利用してもよいのですが、利回りについては期待できませんので確認が必要です。
次に老後資金ですが、リタイアする年齢までに目標金額を貯めるという前提で毎月の積立金額を決めます。たとえば、65歳でリタイアを考えているなら、30歳から65歳までに老後資金1,500万円を積み立てるためには毎月36,000円の積立が必要になります。目標金額とリタイアまでの期間から毎月の積立額を計算しておきましょう。
