各金融機関で設定される金利引き下げ

優遇金利は「当初期間優遇」と「全期間優遇」の2種類

基準金利は金利の定価、優遇金利は割引価格

住宅ロ—ンには、基準金利(店頭表示金利)があります。基準金利とは、その金融機関が貸し出すときの基準となる金利のことで、言い換えると「金利の定価」のことです。しかし、実際に住宅ロ—ンを貸し出すときには基準金利から「優遇金利」が引かれ、割り引きされた金利が適用されます。これが「適用金利」で、「優遇金利」とは割引率のことです。

優遇金利には適用の条件があり、例えば、その金融機関に給与振込ロ座を開設したり、公共料金の引き落とし口座に指定する、クレジット力—ドの発行や指定期日までに住宅ロ—ンを契約するなど金融機関によって決められた条件に台うと適用されます。また、ホ—厶ベージなどで公表されている優遇金利は〇%~〇%という幅のある数字となっていますが、これは住宅ロ—ンの審査に合わせて適用金利が決まるためで、蕃査の結果が出るまでは適用金利が分かりません。

なお、住宅ロ—ンの申し込み条件や、優遇金利が適用される条件などについて、金融機関のホ—厶ペ—ジで判断できなければ、金融機関のコールセンタ—に問い合わせるといいでしよう。

当初期間優遇と全期間優遇がある

優遇金利には「当初期間優遇」「全期間優遇」の2種類があります。

当初期間優遇では借り入れ当初の一定期間優遇金利が適用され、期間が終わると優遇福が少なくなったり、優遇金利が適用されなくなります。

全期間優遇では、返済期間中は一定の優遇金利が適用され変更されることはありません。

当初期間優遇は借り換えか繰り上げ返済を検肘

当初期間優遇では、一般的に全期間優遇より、優遇金利が大きく投定されています。借り入れ当初は返済額が少ないため、返済に余裕がない、または、その分で教育費や余裕資金を貯めたいと考える人に向いていると言えるでしょう。ただし、一定期間が過ぎると返済額は増えることになるので、適用金利やマネ—プランを検討して、メリットがあるなら繰り上げ返済や借り換えを考えておいてもいいかもしれません。

全期間優遇ではロ—ンの返済期間中は優遇金利が適用されるため、基準金利に変動がなければ返済額は一定になります。そのため、計画的にロ—ンを返済するのに適していると言えます。また、一般的に、全期間優遇より当初期間優遇の方が優遇幅が小さく設定されていますが、住宅ロ—ンは長期間かけて返済するので、当初の短い期間だけの優遇より、全期間の長い期間の優遇のほうが、適用金利と優遇期間によっては返済額があまり変わらなくなる場合もあります。それぞれの条件でシミュレ—夕をつかって比較することが大切です。

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