元金均等返済は、元金を均等に返済するため、返済当初はロ—ン残高が多いので支払う利息も多くなり、毎月の返済額は元利均等返済よりも多くなりますが、元金が減るスピードは元利均等返済よりも速くなるので、結果として総返済額は少なくなります。
将来的に収入に不安があるので余裕のあるうちにできるだけ返済したいという人は、元金均等払いを選ぶことで、将来のリスク管理につながります。
例えぱ、「フラット35」で3,000万円を借り入れ、金利1.51%固定で35年返済の場合、元利均等払いでの総返済額は約3,864万円、元金均等払いでは約3,794万円と70万円ほどの差となります。
当初返済額は、元利均等払いで毎月92,008円、元金均等返済では当初109,178円と約17,000円の差ですが、11年目になると毎月の支払いは98,392円となり、この差額が支払えるなら、元金均等払いを選択することで総返済額を減らすことができます。
例えば、返済開始の時期に教育費が多く必要な人は元利均等返済を選ぶなど、元利均等返済と元金均等返済のどちらを選ぶかは、返済開始当初から10年程度の収入の安定度やマネ—プランの状況によって判断するといいでしょう。