万が一のときのために支払う費用

返済ができなくなったときのための保証料とは

「保証料型」と「融資手数料型」

住宅ローンの保証料とは、万が一、住宅ロ—ンを借りた人が返済できなくなったときに、保証会社に代わりに返済してもらうために支払う費用のことです。

融資手数料型とは、保証料負担が明示されていませんが、融資手数料が髙く、金利は低く設定されています。

保証料の支払い方法には、保証料の支払い方法には、借入時に一括して保証料を前払いする「保征料前払い型」と金利に上乗せする「金利上乗せ型(保証料後払い型)」があります。

保証料型では、融資手数料型よりも金利が髙くなるため借入期間が長いと総返済額が多くなりますが、繰り上げ返済したときに前払いした保証料が戻りますので、短期間で返済したい人に向いています。

金利上乗せ型では、適用金利に保証料分としておよそ0.2%上乗せされるため、毎月の返済額は高くなってしまいますが、前払いが必要ないため、初期費用を抑えることができます。

融資手数料型は、銀行によっては借り入れた金融機関への金利に保証料が含まれています。

融資手数料型は、適用金利が低く股定されているため、借入時にロ—ン取扱い手数料を用意できて借入期間が長い人にメリットが大きくなります。

住宅ロ—ンの契約には必須!

万が一に備えて団体信用生命保険に加入する

加入者が死亡したら以降の返済は免除になる

団体信用生命保険(団信)とは、ロ—ンの返済中に契約者が死亡したり、高度障害になったりした場合に、ロ—ンの残高を保険金によって返済するというものです。加入者が死亡した場合、残された家族がローンを返済する必要はなくなります。

民間の住宅ロ—ンでは、団信への加入をロ—ンの条件としており、健康上の理由などで団信へ加入できない場合はロ—ンの契約はできません。そのような場合には、加入条件が緩和されている「ワイド団信」なら加入できる可能性があります。ただし保険料として、0.2~0.3%程度の金利の上乗せが必要となります。また、すべての金融機関で取り扱っているわけではありません。

なお、民間の住宅ロ—ンでは団信への加入を契約の条件としていますが、フラット35では団信への加入は義務付けてはいません。そのため、健康上の理由で団信に加入できない人はフラット35を検討してもいいでしょう。ただし、住宅ロ—ンを契約したなら、団信に加入しない代わりに必ず借り入れ額に見合った生命保険に加入するようにしましょう。

疾病特約の保証内容もチェックしておく

病気にかかり、なんとか一命をとりとめたものの仕事には戻れず、大幅に収入が減ってしまうということもあります。そのようなときのために団信には疾病特約があります。

ガン特約では、医師がガンと診断確定したとき、また、3大疾病では、ガン・心筋梗塞・脳卒中になったときに所定の状態が60日以上となった場合に住宅ロ—ンの残金が支払われます。また、8大疾病などの特約もあるので、チェックしておくといいでしょう。

このような特約に加入するかは任意です。保障内容やコスト、同等の保障がある一般の医療保険に加入した場合と比較した上で、加入するかどうかを決めましょう。

団信特約の費用はロ—ン金利への上乗せが一般的です。また年齢要件もあります。団信で加入しなくても、万が一のときの医療保険は必ず加入するようにしましょう。

また、勤務先の倒産やリストラにあったときに、住宅ロ—ンの返済が続けられるように、履用保険の給付金ともらっていた給与との差額を保障するものもあります。

このように、住宅ロ—ンのリスク管理は、金利や支払いに関するものだけではなく、痫気や死亡したときのリスクも考えておく必要があります。団信など、使えるものは積極的に活用しましょう。

団信では一般の生命保険と違って保険金は受け取れませんが、住宅という大きな資産が残ることになります。団信に加入するなら、現在加入している保険をチェックして、同じような保証の保険契約は見直すといいでしょう。

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